今日は、多摩の植木屋さんのリクエストに応えて、私のイチジク密植栽培方法をアップしました。私、今期が営農モードでのイチジク栽培2年目です。
 
なお、知見が少ない素人同様な栽培方法ですから参考程度にお読みいただき決して鵜呑みになさらぬようお願いします。
 
夏の間こんなに茂っていた私のハウスイチジク。
小さなポットでの栽培ですから誘引はかかせません。

 
冬になり、葉が落ちると一本の棒だけに、、、
今は柑橘類の冬越しに2レーンを使われ、イチジクは片隅に追いやられています。
 
 
そして剪定。基本2節程残すとのことですが、私は株本の大きい芽があるところでスパッと伐っていきます。
 
ちなみに今シーズンからコーシンの電動剪定鋏を採用し、ものの1時間弱ほどでハウス内の全てのイチジクの剪定をすることが出来ました。これは楽です。
 
またできるだけ頂芽の真上で斜めに伐ることを心掛けています。
道法スタイルの真似事ですね。
 
トップジンMも1㎏の瓶入りのもので刷毛を使って塗っていきましたので、チューブで塗っていた時に比べはるかに時間短縮が出来ました。
 
 
んで、技術編。
 
私の教科書は、前にもご紹介しましたが「水稲育苗ハウスを活用した果樹栽培 いちじく養液コンテナ栽培編」です。これ以外師匠はおりません。
こればっかりは動画でも参考になるものはありませんでした。
 
この名前で検索すれば新潟県のホームページからすぐに無料でダウンロードできます。
 
 
養液システムは、サンホープさんの「肥家効蔵」です。
液肥混入器やタイマーなど、どんなふうにつなげて良いのかも分からなかったので、最初のシステムはコンパクトにまとめられているこのシステムを採用しました。
 
ちなみにブルーベリーのシステムは、これを参考にしてそれぞれ液肥の混入器やタイマー、フィルターなど単体で購入し、自分で組み立てています。
 
 
培地はブルーベリーと同じアクアフォームを採用。
教科書はコンテナに籾殻です。
でもアクアフォームとイチジクの相性は合っていると思います。
 
ポットは直径25㎝、高さ22㎝、ここにアングルアロードリッパーを挿しこんで点滴潅水。
ポットの間隔は50㎝です。
 
←あるイチジクの根域制限栽培の論文を読んだことがあるのですが、そこには20Lほどの培地で実験とありました。
私の場合、10L弱ですから極端に少ない量です。
それでも育つんです。
が、水切れになる可能性は大です。
このため、夏場はタイマーで4回水を与える他に手動で毎日2回給水を追加していました。
イチジクはとにかく水が好きです。それに太陽も好きです。
だから水さえ与えていれば暑さによるダメージは少ないと思っています。

ちなみにアングルアロードリッパーが1鉢1本ですが、これは柑橘に2レーン使っておりますので生育中は2本挿してます。
 
 
イチジクは芽吹きが遅いので養液は4月中旬から12月中旬まで与えています。
今は、2週間に1回の頻度で水のみを与えています。
 
育成中の液肥には、カネヤマA1号(9.5-8-29-4苦土)30㎏とカネヤマM5号1㎏を水200Lに溶かしたものを原液とし、EC値は最初から最後まで0.7ds/m程度にしています。
ちなみに教科書の方は、EC値は2.0 ds/mではじめ、排水濃度があがったら0.75ds/mに抑えていく、養液は6月中旬から12月中旬、給水は1日2~9回となっています。
 
そして、教科書にはありませんがブルーベリーと同様に1週間に1度、カルシウム海藻エキス500倍、レコルト(腐食酸いり)1000倍、サトウキビの力(0-8-5)1000倍を葉面散布しています。
あと、病気の予防にキトサン溶液500倍を時々、でもこれ単体でしか使えませんし、噴霧器がすごくよごれるんで、普段の病気予防は前述のカルシウム海藻エキスに担ってもらっています。
 
今回の作業の剪定枝。
奥から白イチジクのコナドリア、ドーフィン、ビオレ・ソリエスの3種類。
昨年挿木をやりすぎたので今年の分は十分に有ります。
と、言うことでこれらは全て廃棄の予定です。


それから養液栽培の資材の購入先です。
私が一番最初に苦労したことはどこで買えるんだということだったのでご紹介しておきます。
 
養液混入器などは「AQUAGREEN NET SHOP」←とにかくネタフィム関係の資材が豊富です。若しくは「モノタロウ」
カネヤマの肥料は「ファムサポ」
葉面散布の海藻カルシウムやサトウキビの力、キトサン溶液は「たまごや商店」
レコルトは「農協」です。
 
では、また。