ビカビカに磨かれたマルーン色の車体。

車内壁面は木目調の化粧板をあしらい、

ゴールデンオリーブ色に染まったアンゴラ山羊毛を使用した上質な座席。
これらは全て、大阪を起点とし、神戸三宮、京都河原町、そして宝塚を結ぶ阪急電鉄の伝統です。

(2006年デビューの9000系)

(1988年デビューの8000系)

(1967年デビューの3300系)

上記3種の車両は全て2021年現在現役の車両です。

1967年デビューの3300系は今年なんと54歳。とても半世紀以上前に製造された車両とは思えない程塗装もビカビカ、内装も小まめにリニューアルされています。

 

鉄道各社が新車を投入するたびに外観塗装、座席等大幅なデザイン変更をするのに対し、

阪急電車は、木目調の化粧板、アンゴラ山羊のシート、そしてマルーン塗装。

これらを新旧問わず全ての車両に採用。

この3つの伝統は阪急電鉄が開業した明治43年(1910年)開業以来受け継がれている伝統です。

余談ですが阪急電車は窓ガラスに『ラミセーフという被弾物から守る効果の高い旭硝子のブランド硝子を採用しております。


このガラスは高級車や飛行機、新幹線等に採用される高価なガラスです。

また、レールも60kgレールという本来新幹線ぐらいしか採用しない超高速走行用の安全性の高いレールを採用。電車自体の乗り心地も向上します。

通勤電車にこれらを採用する阪急。見えないところまで、素晴らしいんです。

また、伝統は守りつつも最新技術、設備等への投資も勿論行っております。

一部車両は車両と車両の間は自動扉化、ガラス窓もボタン一つで開閉が可能です。

また、世界初の自動改札機の実用化導入は今から54年も前の1967年(昭和42年)

関東圏では1990年代前半にようやく導入され始めた自動改札機を30年も前に導入していたかと思うといかに先進性のある鉄道会社であることが分かります。

また、梅田駅拡張に伴い誕生した動く歩道(ムービングウォーク)

そして、10本のホームがズラッと並ぶ私鉄最大規模の大阪梅田駅


最新技術を取り入れつつ、伝統を受け継ぐ。

これを忠実に守っている鉄道会社は日本広しども多くはないかと思います。

 

このような堅実、ブランドを築き上げた経緯からも、阪急各沿線の住宅は大変人気が高く、

住みたい街ランキングでも度々阪急沿線がランクインします。
 

また、.車両、駅共に整備、清掃が行き届き、物を大切にする企業でもあります。
阪急は車両、駅舎共に決して新しくないものが多いです。

戦前からの駅舎や昭和30年代の車両が未だに使用されています。

しかし、ただ単に古い訳ではありません。

車両の塗装、座席や壁紙は小まめに更新され新車並みに整備。

また、一部車両には窓や車両間の扉が自動化され、駅舎は天井のホコリやガラスの水垢さえも綺麗に清掃されています。

高校時代、私は通学に阪急電車を利用しており、毎日快適に通学していたことは、

今でも懐かしい思い出です。

また、週刊誌の広告が社内、駅構内共に一切無いのも特徴です。

公共の場に相応しくないというのが理由で、代わりに宝塚歌劇や宝塚音楽学校の広告が彼方此方に掲載されてます。


電車が発車する時駅員さんがお辞儀をする。
これは他社の電車では見たことがないです。また、アナウンスが丁寧なのも心地よいです。

ラッシュ時は車掌さんが『車内混み合いまして恐れ入ります。しばらくの間ご辛抱願います。』と言ってくれるのが常です。


宝塚歌劇団
阪急沿線の方なら知ってることですが、宝塚歌劇団は実は独立した法人ではなく、

阪急電鉄の一部門です。つまり、タカラジェンヌは阪急電鉄の社員なのです。

今や阪急の枠を超え、全国そして世界への文化親善に貢献しております。

長々と書きましたは、私は阪急の電車が好きというより、阪急の企業としての姿勢が好きなのです。
明治43年(1910年)開業。

開業後111年を経た今もその脈々と進化を遂げております。

阪急の創始者であり歌人、茶人である小林一三氏の遺した語。
『乗客は電車が創造する。』
まさに、地域のイメージはその地域を走る乗り物が作り上げることを証明し続けている会社であります。

 

是非、関西を訪れる際は実際にご乗車頂き、その伝統をご体感ください(^^)

 

以上、台湾在住の阪急電車ファンより。