2021年現在、グループ合わせて日本国内52、海外に26、合計78のホテルを経営するホテルオークラ。

 

私は、台湾へ渡る時、唯一と言って良いほど東京を離れることが寂しくなる要素として、

「ホテルオークラ東京」へ行けなくなることでした。

(在りし日のオークラ東京本館※現存せず)

こちら台湾台北市にもホテルオークラはございます。

しかし、ホテルオークラ東京は別格中の別格のホテルでした。

(旧オークラ東京本館内、オーキッドルームにて。)

中でも、ホテルオークラ東京のフレンチトーストは芸術品そのものです。

 

まるで上質な高級料亭で頂く玉子料理のような、きめ細かい黄金色。

パン、牛乳、卵、全てが一流、そして黄金比率だからこその色合い。

これが、本当にトースト?
と思うくらいの、しっとり柔ら。

テイクアウト用にも販売しております。(バターとメープルシロップ付)※数量限定

 

オークラ東京公式HPのフレンチトーストの紹介リンク。

自宅で一手間かけたら出来上がり。

これは実際に私がテイクアウトし、自宅で焼いたフレンチトーストです。

砂糖も控え目なので、メープルシロップとバターの味がより一層トーストの旨味を引き立てます。

人によりますと、「自分でもパン、卵、牛乳が有れば作れるじゃん」と思われるかもしれません。


こちらのフレンチトースト。

なんとイートインの場合、1日5食限定なのです。

「え、フレンチトーストでしょ?仕込みなんて簡単じゃ、、、、」

 

じゃないんですw

 

オークラ東京のフレンチトーストは片面12時間ずつ。

合計24時間漬け込むのです。

漬け込みだけではありません。漬け込みの温度、

ここまで手間がかかっているフレンチトーストは世界広しどもなかなかありません。

 

百聞は一見に如かず。

召し上がった方には、お分かりただけるかと思いますが、

触感、甘さ、重さ、全てが完璧なのです。

 

さて、サブタイトルの「超過収益力」について申し上げます。

オークラ東京のフレンチトースト。お値段も破格になります。

 

ダイニングカフェ カメリア 
フレンチトースト(2ピース)
料金/¥1,300(税込・サービス料別)

フレンチトースト(2ピース)とフルーツ
料金/¥2,000(税込・サービス料別)
TEL:03-3505-6074
 

お値段だけ見ますと、なかなかなお値段です。

(日本を代表する超一流ホテルのメニューと考えますとこれでもお安いと私は思います。)

 

されど、パン、卵、牛乳と少々の調味料のみで作り上げられる逸品。

原価は想像に難くないかと思います。

 

しかし、その巧みな製法で、素晴らしい付加価値を持った逸品が生まれる素晴らしいフレンチトースト。

 

飲食店で重要なものは、メニューの「超過収益力化」これに尽きます。

 

他のレストランでもそうです。

卵、牛乳、米は日本国内では大変価格の安定した食材です。

これをメインとした料理を看板としているお店は大変収益性の高いお店作りが見込めます。

 

他に代えがたい満足感を提供することで、消費者心理を掴む。

ブランドの知名度と歴史が高く長いほど一般論を超えたキャッシュフローをもたらします。

 

ホテルオークラはフレンチトーストに限らずあらゆる料理に、最高の付加価値を与え、

ホテルながら最大の売り上げは宿泊料金でも物販でもなく、レストラン部門が稼ぎ頭となり、

1962年に開業したホテルオークラ東京本館は、開業から僅か3年後の1965年には、

新築したばかりの1万1千坪とも言われる巨大ホテルの減価償却を終えてしまったという伝説が残っています。

「ホテルオークラ総料理長の美食帖 根岸規雄氏」

 

私もいつかホテルオークラのような超過収益力のある製品を生み出したい。

そう思っております。

 

追伸

今回、超過収益力代表例としてホテルオークラのフレンチトーストを挙げさせて頂きましたが、

決して私はホテルオークラの足元を見てこのようなブログを書いている訳はございません。

開業の経緯から現在に至る伝統。日本一にて世界一の尊敬するホテル。それがホテルオークラなのです。

以上を特筆させて頂き、当ブログを締めくくりたいと思います。