台湾の中国語(以下、中文、或いは台湾華語)は、中国の北京語とは幾分も異なるものです。

 

最近では、徐々に日本国内でも日本人向けの台湾華語の教材が、

書店で売られているので、より繁体字で中文を学ばれる方が増えたらいいなと思ってます(^^)

以前、中文を学び始めた頃お世話になった台湾師範大学監修のテキストと、

東京に住んでいる友人の台湾人女性の手w

中文の発音を覚える上で欠かせないㄅㄆㄇㄈという記号の注音記号。

 

しかし、台湾に渡った後に分かった「台湾独自の中文」は数多くあり、

それは簡単な挨拶文からちょっとした言葉の語尾迄様々な言葉を「中国の中文」で覚えていたことも分かりました。

 

例えば、当時勤めていた企業の社長に朝挨拶するとき、私は

「早上好(ザオサンハオ)」と言っていました。

何日か、社長と朝会うたびに早上好と言っていたら、徐々に社長の顔が曇りだし、

「新ちゃん、台湾では早上好じゃなくて早好なんだよ」と、少し不機嫌そうに言われてしまいました。

 

確かに、台北の街中でも色んな人が「早(ザオ)や」「早安(ザオアン)」とばかり話し、

「早上好」とは誰一人言っていないことに気づいたのです。

 

また、中国ではよく会話の最後に「ㄦ(拼音ではerかな?)」という発音を巻き舌調で入れるそうなのですが、台湾ではその発音もほぼしません。

 

むしろ、使い続けていると相手に違和感を与えてしまうそうです。

 

同じ語源は北京語である中国の中文(普通語)、台湾華語。

 

分断したこの約80年の間に夫々別の形に進化し続けている。

 

言葉って面白くて、不思議です。