過去はとても柔軟だと思います。

 

 

過去は変えられないけど、未来は変えられる。

そんな言葉を聞いたことがあります。

でも、厳密に言うと、過去に起きた「事実は」変えられないけど、その事実への「感じ方」は柔軟に変えられると思います。

 

例えば、「海賊と呼ばれた男」という物語にて。若き日の主人公は手漕ぎのボロボロの舟に乗り、石油を売りに海へ出ます。周りには上手くいくわけがないと批難されます。この場面だけを切り取ると、何とも頼りなく映るかもしれません。本人は「上手くいく!」と言っていても、どこか虚勢をはっているように見えてしまうかも。。

 

でも、主人公はその後も強い信念を持ち前進し続けます。結果、巨大タンカー船を持ち、不可能と言われながらもオイルロードを切り開くまでに上り詰めるのです。

この結果を知ってからは、若き日の主人公を頼りなく感じることはもはやないと思います。日に焼けた旗を大きく翻し海に向かう背中に将来性を感じ頼もしく思うはず。

 

ちょっと違う例のお話をすると、、

 

小学生のとき、朝顔の種を初めて見ました。「なんだこのちっちゃい黒い粒は」って思ったのですが、毎日コツコツ水やりをすると、うすい水色の花が咲きました。太陽の光が透けるほど繊細で、しなやかで、でも花びらは大きく伸びをするように、力強く広がっていました。朝顔の花を知らないまま見ていた種は、記憶を振り返ってみると、もう同じ種ではないのです。小さな身体の中に大きな生命力を秘めた神秘的なものだと感じるのです。

 

亡くなってしまった祖父との他愛のない思い出が、後々忘れられない大切なものになったりとか。失恋が笑い話になったりとか。現在・未来は常に過去への感じ方を変えています。

 

だから、私も未来を見据えながら「今」を生き続けたいです。そうすれば過去も自然とより良いものに変わっていくと思います。そんなことを考えた年始でした。

 

みなさん2017年もどうぞよろしくお願い致します。みなさんにとって素敵な1年となりますようお祈り申し上げます!(*^^*)