映画「君の名は。」を見てきました(*^^*)
新海監督の描く世界って、なんて美しいんだろう。
RADのBGMが、スピード感を増す映画の世界に連動して、
まるで心地いいエンジンの音みたいに聞こえて、
あっ、どこかで物語が始まったんだなって感じるんです。
七色に光る空の中を、気持ちよさそうに泳いで行く雲たち
自らが光るように太陽を反射する木々
紅葉が舞い落ちた川の波紋
周りの景色が愛しくなってくる。
「神様」のように途方もなく大きな存在たち、
みんなが、自分の一部のように思えてくる。
目を閉じて手を広げれば、
天の川の流れる夜空に吸い込まれそうになるでしょう。
ぞくぞくするくらいに高い建物だって、
なんだかジャンプすればてっぺんに届きそうなくらい。。
ただただ希望に満ち溢れているんです。
そんな景色を観て、純粋な感情を思い出したり、懐かしいって感じたりするのは、
新海監督の描く世界を、みなさん自身がすでに経験してるからだと思うんです。
まるで、初めてみんなでキャンプに行って、無数の星にため息がこぼれたときみたいな。
好きな人にやっと会える、夏休み明けの早朝、カーテンを開けたときの景色みたいな。
片思いのだれかが、自分のこと好きだってわかったときの、学校の帰り道みたいな。
まわりの景色が、じんわりと自分を優しく包んでくれているように思えてくるとき。
でも、そういうときの記憶って、歳を重ねるごとに、夢をから覚めた後みたいに、だんだん曖昧になってしまって。
思い出すための、引き金も、だんだんなくなってしまって。。
年を追うごとに、たまに切ない気持ちになってしまうのは、もうちゃんと思い出せない記憶を、たくさん過去に置いてきちゃったからなのかもしれないです。
でも、忘れてもいいんです。
前を向いて進み続ける限り、世界は私たちに希望に満ち溢れた気持ちを経験させ続けてくれるでしょうから。
忘れて、また同じような気持ちを感じて、のいたちごっこ。
でも、映画「君の名は。」はそんな記憶の1つを、必死にたぐりよせようとした、2人の物語でした(*^^*)
みなさんの感想もお聞かせください〜(*^o^*)