記事入力 : 2014/09/25 10:24
朴大統領主宰セッション、安倍首相は予想外の欠席
朴大統領、総会出席前に点滴
北代表、最前列で朴大統領の演説見守る


 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は24日(現地時間)、米国ニューヨークで行われた国連総会で、北朝鮮の人権問題を正面から取り上げた。北朝鮮の人権問題の改善に向けた意思を示したものと考えられる。一方、北朝鮮代表はこの日、抽選の結果、演壇のすぐ向かい側の席に座ることになった。
 朴大統領は23日(現地時間)、国連の気候変動に関する首脳会議に出席するなどのスケジュールをこなしたが、その際に日本の安倍晋三首相とは会わなかったという。朴大統領はこの席で、5番目に基調演説を行った。
 一方、安倍首相の演説は28番目となっていたため、朴大統領とはばったり会うこともあり得ない状況だったという。またこの日午後、朴大統領が共同議長として主宰した気候変動対策財政セッションには、当初の予想に反し、安倍首相は出席しなかった。
 安倍首相は朴大統領が北米歴訪に向け出国する前日の今月19日、森喜朗元首相を通じ「今秋行われる国際会議をきっかけに、お会いできることを待ち望んでいる」という親書を手渡した。このため、安倍首相が韓日首脳会談に向けたムードづくりのため、今回の国連総会を活用するのではないかとの見方が有力だった。
 24日の国連総会では、両首脳が顔を合わせる可能性が高い。安倍首相の席は国連総会議場の最前列にあり、朴大統領の席はその後ろにあるが、それほど離れてはいない。だが、外交関係者は「仮に顔が合ったとしても、意味のある対話をするのは難しいだろう」と語った。
 一方、23日の気候変動対策財政セッションには、共同議長を務めた朴大統領と世界銀行のジム・ヨン・キム総裁、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が出席し、議長団席に韓国人3人が並んだことで注目を集めた。なお、朴大統領はこの日、総会出席に先立ち、多忙なスケジュールや時差のため体調不良を訴え、点滴を受けていたことが分かった。

崔宰赫(チェ・ジェヒョク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版