記事入力 : 2014/07/18 10:41
地下鉄車両から火花、乗客400人避難 /釜山
20年前に運行開始の車両、5人が負傷

 17日午後5時40分ごろ、釜山地下鉄1号線の老圃行き電車が、市庁駅に進入中、4両目の屋根のエアコンから火花が飛び散り煙が発生した。約400人の乗客は、電車が市庁駅に停車すると同時にわれ先に避難しようとし、大騒ぎになった。電車が正確な停止位置に停止しなかったため、約100人の乗客が降りられず、線路に飛び降りて、反対側のホームを伝って避難した。乗客の男性(45)など5人が避難の最中に転倒したり、構造物にぶつかったり、また煙を吸ったりして近くの病院に搬送された。
 市庁駅の管理室から監視カメラで状況を確認した職員たちが現場に出動し、火は約10分後、消火器などによって消し止められた。だがこの火災で、地下鉄の運行は1時間以上中断され、夕方帰宅する市民たちが不便を強いられる事態となった。また、多くの消防車が出動したため、楊亭から釜山市庁にかけての一帯で渋滞が発生した。地下鉄は午後6時55分ごろ、運行が再開された。
 火災が発生した列車は1994年に運行を開始した。警察は、車両のエアコンとつながったパンタグラフ(集電装置)に異常が発生し、火災につながったものとみて、地下鉄の関係者などに対し、事故原因や経緯について事情を聴いている。
釜山= 権慶勲(クォン・ギョンフン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版


記事入力 : 2014/07/18 10:40
大統領府内で放射能検知、見学客ら避難

 17日、ソウル市鍾路区の大統領府の車両出入口で放射能が検知され、バリケードが自動的に作動した。これにより付近の道路が7分間規制され、見学客が避難するという事態になった。
 大統領府関係者によると、同日午後1時9分ごろ、大統領府秘書棟近くの「為民1門」に設置された放射線検知器の警報が鳴り、バリケードが自動的に上がった。
 このバリケードは、通常より放射能の数値が20%以上高い場合に自動的に作動し、車両の出入りが遮断される。
 大統領府の閔庚旭(ミン・ギョンウク)報道官は「検知器は甲状腺がんで(放射性ヨウ素)治療を受けている人が通り過ぎてもアラームが鳴るほど敏感だ。大統領府の前を通り掛かった見学客の中にそうした方がいて、放射性物質が検知されたのではないかと推定している」と語った。
金真明(キム・ジンミョン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

光州ヘリ墜落:セ号捜索活動ヘリ、帰路で悲劇
セウォル号沈没現場の捜索活動支援から帰還中
現場周辺にはマンションや学校などが密集

 17日午前10時53分ごろ、光州市光山区のマンション付近の歩道に消防ヘリコプターが墜落した。この事故で、チョン・サンチョル操縦士(52)など搭乗者5人全員が死亡し、近くのバス停にいた女子高生(18)も軽いやけどを負った。ヘリコプターは江原道消防本部所属の消防防災ヘリで、旅客船「セウォル号」沈没事故現場での捜索活動の支援を終えて江原道に戻る途中だった。
 事故現場一帯は光州市郊外の新興住宅地・水莞地区で、17-25階建ての高層マンションや小・中・高校、ワンルームマンション、雑居ビルなどが密集しており、墜落地点が少しでもずれていたら大惨事になっていた恐れがある。墜落地点からわずか十数メートル離れた所にはソンドク中学校や団地型マンションがある。ヘリコプターは団地型マンションとソンドク中学校の間を通る往復4車線の道路の歩道に墜落したため、大惨事を免れることができた。目撃者たちは「ヘリコプターが人的被害を最小限にとどめるため、歩道とマンション横の花壇の間を目掛けて墜落していったように見えた」と話した。現場の収拾のため出動した警察幹部も「事故現場近くの建物や地形などを考えると、操縦士が(人的被害を防ぐため)最善の場所を選んだように思える」と語った。
 管制を担当していた空軍の関係者は「ヘリコプターが午前10時49分に光州空港を離陸した後、約3分間は正常な管制が行われたが、事故直前に突然高度が下がり、レーダーから消えた。管制官が非常用周波数を用いて呼び出したが、応答がなかった」と説明した。
光州= 金性鉉(キム・ソンヒョン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版