今日の勉強(7時間34分)

 

今日の勉強は管理会計論計算、管理会計論理論。

 

短答試験の問題としては悪くない問題を2問ほど。

 

一つ目は平成26年第Ⅰ回問題7。等級別総合原価計算からの出題。追加材料である直接材料βが平均的に投入される点が目新しい。これ以降では出題されていないはず。完成品換算量の正確な理解が問われてます。

 

直接材料βは加工進捗度60%から終点まで平均的に投入されます。

 

月初仕掛品は加工進捗度70%、月末仕掛品は加工進捗度80%。完成品換算量は月初仕掛品が100・(10÷40)、月末仕掛品が200・(20÷40)ですが、これを取れるかどうかが成否の分かれ目。他の計算は誰でもできるので、どーでもいい。直感的には40mのうち10m進んだ、40mのうち20m進んだと考えればわかりやすいでしょうか。

 

授業で取り扱っていた記憶はないので、どの受験生にとっても初見の問題でしょう。当時のことは知らないですが。正確な理解をもとに考察させる点で、次回以降で出題されても結構差が出るのではないでしょうか。

 

二つ目は平成27年第Ⅱ回問題14。意思決定会計からの出題。ホテルの20室を年間通じて借りるから、ちょっと割引いてくれませんかって交渉されるんですが、これを受けるべきか断るべきかって問題。テーマ自体は現実的でなかなか面白く、ありそうなのにほとんど出題されていない。

 

ただ本問には少し微妙なところがあります。一年のうち、一日だけ花火大会があり、この日は必ず満席になるから値上げするって設定なのですが、交渉に応じる場合に生じる機会原価が貢献利益に対して0.5%ほどであるため、正確な計算が必ずしも問われていない。

 

正確計算

9500・20・364・(x÷100)+290000=54750000を解いて、x≒78.74

 

近似計算

9500・20・365・(x÷100)=54750000を解いて、x≒78.94

 

空欄アにおいて機会原価を計算させておきながら、意思決定においてはそれを考慮しなくても正答が得られてしまう点で、問題の作りにやや甘さを感じます。問題設定を活かしきれていない。

 

どうでもいいことですが、令和3年問題9のウの肢で、revenue managementを需要に応じて販売価格を変える収益管理手法で、ホテル業界がよく利用するよとあるのですが、本問はこの具体例なんでしょうか。