今日の勉強(5時間13分)

 

今日の勉強は財務会計論計算。間接所有の問題を解いていたときに、あれっとなりました。テキストに掲載されている問題には、P社がA社を支配し、P社とA社が共同でB社を支配した問題しか載っていません。私が気になったのはA社とB社が相互で株式を保有している場合の処理です。

 

P社のA社、B社に対する持分をs、tとし、A社のB社持分をβ、B社のA社持分をαとします。

 

導きたい結論はP社に帰属する利益です。いきなりこの問題を解くのは大変ですので、まず次の補題を考えます。

 

補題

A社のB社持分がβ、B社のA社持分がαである場合において、A社の利益がI、B社の利益がJであったとし、最終的にA社に帰属する利益をX、B社に帰属する利益をYとし、XとYを求めます。

 

考え方は難しくはありません。A社株主にはB社と非支配株主が存在します。B社株主にはA社と非支配株主が存在します。

 

たとえば、IはB社および非支配株主に分配されます。JはA社および非支配株主に分配されます。

 

すると、B社に分配されたIはA社に分配され、A社に分配されたJはB社に分配されます。これが延々に続くわけですが、これを見て相互配賦の連立方程式法の応用に気づけないような御立派様はさすがにおられないでしょう。

 

結論を書けば、連立方程式、X=I+βYかつY=J+αXを解き、X=(I+βJ)÷(1-αβ)、Y=(J+αI)÷(1-αβ)です。

 

これで準備は整いました。それではP社に帰属する利益について。もう難しいことは何もありません。単純に、sX+tYを計算するだけです。

 

さて、ここで話を終わらせてもよいですが、それでは稚拙が過ぎるので、話をもう少し進めます。

 

たとえば、sXに着目します。

 

sX=s{(I+βJ)÷(1-αβ)}=s{I÷(1-αβ)}+s{βJ÷(1-αβ)}

 

第1項を変形し、I{s÷(1-αβ)}を取り出してみましょう。Iの分配に関わる項ですので、A社とB社の相互関係を考慮したうえでの、P社のA社に対する補正後の直接持分とみなせます。

 

第2項を変形し、J{sβ÷(1-αβ)}を取り出してみましょう。Jの分配に関わる項ですので、A社とB社の相互関係を考慮したうえでの、P社のA社に対する補正後の関接持分とみなせます。

 

これが理解できると、子会社同士が相互保有している場合の間接所有は簡単に解けるようになります。

 

P社の補正後A社直接持分はs÷(1-αβ)、補正後B社間接持分はsβ÷(1-αβ)とすればよいってことです。

 

御覧の通り、理論としての筋はすっきりと通っています。実際のことは知りませんが、もし会計学がこれと異なる考えを取っていたら、会計学もその程度ってことで、高が知れます。会計学風情が何様だよって話ですよね。

 

会計学で唯一やっていて面白いなって感じるのは、一つの問題を勉強したときに、話を膨らませて、様々な新しい状況を理論的に解決していくってところくらいです。御立派様のように問題を繰り返し解いて、標準問題を確実に解くような勉強は頭の悪い私には興味が無さ過ぎて全然向いてない。やってらんなーいってね。こう考えると公認会計士受験生は本当に御立派です。

 

日本公認会計士協会のHPにある修了考査って問題って何の問題なのか調べたら、驚愕の事実が発覚。えー、公認会計士試験に合格したあとに、またもう一度修了考査って試験を受けて、それに合格したら本物の公認会計士になれるんだとか。冗談じゃない。ただでさえ公認会計士なんてものに何の興味も関心もないのに、合格後に勉強なんて絶対にやりたくない。法定研修は金で雇って、誰か別の人間に行かせてさぼるつもりだし。自己研鑽とか冗談じゃない。

 

私が生涯をかけてやりたいのは天文学と物理学だけ。そのためにできるだけ少ない労働時間で大金を稼げるってことで公認会計士を目指しただけなのに、そこで時間を奪われるのは絶対に嫌。それでは本末転倒。底辺公認会計士として、できるだけ公認会計士の仕事に関わりたくない。公認会計士には何の興味もない。ただ金になるってことだから受験しようとしているだけ。公認会計士なんてどうでもいいです。

 

ところで、

 

Are you going to the Japanese Institute of Certified Public Accountants today?

 

の訳って、『協会に行くのは今日かい。』以外の訳ってありますか。