今日の勉強(11時間11分)

 

今日の勉強は財務会計論理論、管理会計論計算、管理会計論理論、統計学。

 

管理会計論計算は令和5年会計学午前第1問問題2。標準原価計算からの出題。非常に簡単で、完答が要求される問題。

 

問1は標準原価カードを作成するだけの問題。三つの工程を経て完成する製品Dの完成品単位原価を求める問題。

 

第一工程仕掛品Aの単位重量当たりの標準完成品原価は2000・1+4960・0.50=4480

第二工程仕掛品Bの単位重量当たりの標準完成品原価は1000・1+5020・0.75=4765

第三工程製品Dの単位当たり標準完成品原価は4480・3+4765・2+95・1+5120・1.5=30745

 

資料Ⅰの6を記載するのはいくらなんでも丁寧過ぎでは。

 

問2は原価差異が多額と判断された場合の処理。誘導に従うだけ。

 

原料aの配賦率が278円で、数量差異が60kgなので、数量差異への配賦額は278・60=16680、売上原価への配賦額は278・7200=2001600。

原料bの配賦率が72円で、数量差異340kgなので、数量差異への配賦額は72・340=24480。売上原価への配賦額は72・4800=345600。

材料cの配賦率が5円で、数量差異が50kgなので、数量差異への配賦額は5・50=250。売上原価への配賦額は5・2400=12000。

 

原料aの消費価格差異配賦後数量差異は2000・60+16680=136680。よって、消費価格差異配賦後数量差異配賦率は136680÷8040=17。

原料bの消費価格差異配賦後数量差異は1000・340+24480=364480。よって、消費価格差異配賦後数量差異配賦率は364480÷5360=68。

材料cの消費価格差異配賦後数量差異は95・50+250=5000。よって、消費価格差異配賦後数量差異配賦率は5000÷2500=2。

 

原料aの売上原価への数量差異配賦額総額は17・7200=122400円。

原料bの売上原価への数量差異配賦額総額は68・4800=326400円。

材料cの売上原価への数量差異配賦額総額は2・2400=4800円。

 

御立派様の中には消費価格差異の数量差異への配分、その数量差異への配分額をあらためて売上原価に配分する流れ、その意味がわかっていないのもおられそう。

 

加工費配賦差異の配賦は完成品換算量で配賦率を算定。

 

原料aは第一工程月末仕掛品Aだけ加工進捗度が0.5で、第一工程完成品Aと第三工程完成品Dの加工進捗度は1.0なので、加工費配賦率算定の基礎となる完成品換算総重量は7500+240・0.50+300=7920kg。よって加工費配賦率は874764÷7920=110.45円。

 

原料bは第二工程月末仕掛品Bだけ加工進捗度が0.5で、第二工程完成品Bと第三工程完成品Dの加工進捗度は1.0なので、加工費配賦率算定の基礎となる完成品換算総重量は5000+160・0.50+200=5280kg。よって加工費配賦率は1004520÷5280=190.25円。

 

材料cは第三工程月末仕掛品Dだけ加工進捗度が0.5で、第三工程完成品Dの加工進捗度は1.0なので、加工費配賦率算定の基礎となる完成品換算総単位は2500+100・0.50=2550単位。よって加工費配賦率は807636÷2550=316.72円。

 

第一工程売上原価への加工費配賦差異は110.45・7200=795240円。

第二工程売上原価への加工費配賦差異は190.25・4800=913200円。

第三工程売上原価への加工費配賦差異は316.72・2400=760128円。

 

製品Dの売上原価は30745・2400+(2001600+345600+12000)+(122400+326400+4800)+(795240+913200+760128)=79069368円。

 

問3は用語穴埋め問題が二つ、計算問題が一つ。

 

『原料の目減りは(9)に相当』の文脈から、(9)は減損。『500kg投入して400kg産出するとすると、(10)率は80%』の文脈から、(10)は歩留。何この問題。受験生の何を確かめたいのか謎過ぎ。

 

1kg投入して0.8kg産出する。この関係から1kg産出させるので、1÷0.8=1.25kg投入。よって、完成品に対して、25%の追加。

 

問4は管理可能標準原価差異を期末棚卸資産に追加配賦しない場合の論拠。真っ先に思いつくのは当月の労働能率が次月に混入するために比較可能性が阻害されるってこと。前月の能率の悪さは当月からすると管理不能。しかしこれでは当たり前過ぎで簡単過ぎるし、何より問題文の最後に次のような記述が。

 

標準原価は科学的に正しく設定されており、原価差異は正常な状態の下で発生しているものとする。

 

だとすると、標準を超える分については原価性がないので、それを指摘するべきなのか。『それを』なのか『それも』なのか迷うところ。迷うくらいなら両方とも書くべきなのか。採点基準がわからない以上はなんとも。

 

論文試験の標準原価計算はまだ2題しか解いてませんが、ちょっと簡単過ぎて気持ちが萎えます。普通に考えれば、難問の方が配点は高いでしょうから、難問だけ解いて得点を稼ぎたいので、このような誰でも完答できるような問題には手を付けたくない。

 

ところで公認会計士試験って70%取れれば合格なんでしたっけ?