アナウンサーとして、発言の意味が引っ掛かりました。
日本語のこだわりかたの問題だと割りきって読み捨てていただいて構いません。

「わきまえていく」
農林水産副大臣に任命された国会議員の言葉です。
何を「わきまえるのか」。
この言葉が発せられた問答は以下の通りです。
「(Q.自身と旧統一教会との関係は?)今、現在はもうありません」「(Q.過去には?)アンケートもありますので調べたところ、選挙期間中に街頭演説にお越し頂いていたことは判明しました。友好関連団体に当時は知らなかったが出席していたということもありまして、今回こういった報道を受けて、以前のようなお付き合いは今後わきまえていく」。

ここで、「わきまえる」です。
広辞苑によると、「わきまえる」は、「物の道理を十分に知る。よく判断してふるまう。ものの区別を知る。弁別する」とあります。

「関係を見直すことを要件にして任命」とのことですが、見直すどころか、「以前のような付き合いはよく判断してふるまいます」とのことで、判断が妥当となれば、変わらないと言うことではないかと…。
言論の府に身を置く方が、日本語の持つ意味を軽々しく扱ってほしくないですね。
また、それを突っ込めない記者も日本語を勉強し直さないといけないのでは?