高梨沙羅さんのメイクがあーだこーだ言われているようですが…。

昔から日本って変な考え方がはびこっている。
私(1968年生まれ、いわゆる荒れる中学生の時代に、管理教育先進県の管理教育モデル校的な中学校育ち)。
髪型=男子が丸坊主、女子はおかっぱ&オンザ眉毛。
「髪形を気にするくらいなら、勉強しなさい」プラス「中学生らしく」←何をもって「中学生らしく」なのかわからない。つまり、適当な概念の上から目線的押し付け。
(私の通った中学では、月に一度の頭髪検査をパスするために、学校指定の理美容室で頭髪を整えて、カードに判をついて貰う必要がありました)

高校でも同じような指導。
でもね、高校卒業と同時に働く女性は、当時そこそこいた。
高校でメイク禁止なのに、卒業直後には「化粧は身だしなみ」なんて、コペルニクス的展開される理不尽…。
予備動作がないんだよなぁ。

今回の高梨さんへの理不尽な声。
その理論で行けば、「男性選手は、散髪に行く時間や、髭を剃ったり、揃える時間があるなら練習しろ。ボサボサ頭、髭ボーボーの風貌が尊い」と言っているようなもの。
でも、実際にそんな風貌の男性選手には「むさ苦しい」との批判の声が飛ぶんだろう。
気分転換や、心理的な整理。
そして、自分への動機付けの方法は、個々にちがうから…。

それこそ、「アスリートらしく」と言う言葉で縛られるのかなぁ。

「らしく」…日本語の持つ曖昧性や、突出した個性を封じ込める言葉…。

突き詰めることは尊い。
でも、突き詰めようとするものから、一時離れることであらためてみえることがあるし、突き詰めすぎることで、追い込まれることもあります。

そして、あくまで、オリンピック憲章第9条には、「オリンピック競技大会は、個人種目もしくは団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない」と定められています。
「国のため」ではなく、メダルに届かなかったけど、永年ワールドカップを含めて、彼女のジャンプにワクワクさせて貰ったことに拍手を送りましょうよ!

ちょっととりとめの無い投稿になりすみません。