11月29日に熊本に入って、17泊18日。
熊本で開催された「2019女子ハンドボール世界選手権」を実況しました。
日本戦を予選ラウンドとメインラウンドの合計8試合。
準決勝と決勝を合計3試合。
合わせて11試合を担当しました。
今大会の放送は、JSportsだけでなく、熊本の各民放テレビ局でも放送されました。
大会前日取材に行くと、NHKの方にも、「全試合の実況する人」ということで、インタビューまで受けたので、NHKを含めて熊本県内の地上波放送局のすべてに出演を果たすという不思議なことが起きてしましました。
開催国枠で東京オリンピック出場が決まっている女子日本代表「おりひめジャパン」。
そのおりひめジャパンは大会直前にエース横島彩選手と原希美キャプテンをけがで欠く中でしたが、世界選手権史上最高の10位でした。
世界トップレベルのロシア相手であっても前半は同点で折り返す戦いぶり。
でも、わずかに覗くすきを相手は見逃してくれないのが世界の戦いであるということを、互角の時間とともに思い知った大会だったのかもしれません。
キャプテンを務めた永田しおり選手も、「勝負どころのスマートさ」を上げていました。
東京五輪に向けて更なるステップアップを期待したいです。
そして、今日行われた決勝戦はオランダとスペインの顔合わせでした。
どちらが勝っても初優勝。
スペインは、2年後の世界選手権のホスト国。
勢いもあるチームでした。
しかし、準決勝のロシア戦を残り19秒で勝ち越したオランダが、この決勝でも残り6秒の7mスローを決めて勝利。
接戦を制しました。
この大会の総観客動員数は30万人を超えたと発表がありました。
最終日のパークドーム熊本はものすごい盛り上がりでした。
熊本という場所は、1997年に男子の世界選手権がヨーロッパ圏外で初めて開かれた場所で、その時もものすごい盛り上がりでした。
かつては、男子のホンダ熊本も強さがありましたし、いま、女子のトップチームであるオムロンが存在する熊本。
この熊本の人たちのホスピタリティにも触れることができた3週間でした。