選抜高校野球大会
今年も春の選抜高校野球大会が始まります。
昨年の夏の早稲田実業と駒大苫小牧の戦いなどは本当に熱戦でしたね。
私が今までで一番興奮した試合は、昭和54年夏の大会の2回戦の箕島対星陵の延長18回の試合でした。
(和歌山生まれの私はもちろん箕島の応援をしていました。)
この年の春に優勝した箕島は、夏の大会でも春夏連覇を狙う堂々の優勝候補でした。
一方の、星陵高校も、好投手を擁し優勝も狙えるチームとして虎視眈々と頂点を狙っていました。
その試合は、互いに譲らぬ2対2のまま延長にもつれこみました。
13回の表に1点を取った星陵は、最後の守りも2アウト2ストライクノーボールまでいきながら、あと1球の場面で、その球がなんとホームラン。
星陵ベンチは唖然としてしまいました。
16回の表に再度1点を挙げた星陵は、その裏も簡単に2者を討ち取り、最後のバッターも簡単に2ストライクノーボール。
またもやあと一球の場面。
星陵ベンチは、皆、身を乗り出し、勝った瞬間にホームベースに駆け込もうと、最後の一球を賑やかに待っていました。
私もさすがにもう負けたと思った瞬間、バッターの打った球はフラフラと一塁のファールフライに。
星陵ベンチもホットし、やっと終わったと思ったことでしょう。。
ところが、一塁手が人工芝の継ぎ目に足を取られ捕球する直前に転倒してしまいました。
星陵ベンチもこれには大笑いの大騒ぎ、気にするな!ドンマイドンマイ!と、激を飛ばします。
その直後の球でした。
一振りしたバットから弾き出た球は、なんと左中間スタンドへ。
星陵ベンチは凍りつきました。固まりました・・・静まり返りました・・・・
結局そのあと18回裏に箕島がサヨナラ勝ちをしましたが、私の手のひらはびっしょりで、まさしく、手に汗握る経験でした。
試合後、星陵の山下監督は「勝ちたかった、本当に勝ちたかったあ~あ~あ~。」と男泣きしたとのこと。
選手に厳しい練習を課し優勝の可能性のあるチームにまで仕上げ、監督として真剣勝負に臨んだ男の腹の底からの慟哭だったのでしょう。(ウンウン)
その後も山下監督はヤンキースの松井秀樹を育てたりと甲子園の名物監督ですね。
その山下監督の言葉
「咲き誇る花になるより、花を育てる土になれ!!」
ん~~これもいい~~!!!