乞食営業と托鉢営業 01 | 佐藤康行のお金に愛される誠意の力

もう一つ、わかりやすい例があります。


駅の前には、風呂敷を広げ、籠を置いてボロボロの服を着て座っている乞食がいます。


そして、「お金をこの中に入れてください」と誰かから恵んでもらうのを待っています。


また、家の玄関には、小さな鉢を持ち、チリンと鳴らして黙って立っているお坊さんがいます。


このお坊さんのやっている行を托鉢と言います。


乞食は、自分の生活のためにお金を恵んでもらっています。


それに対して、お坊さんの托鉢は、敢えてなるべく貧しい家を訪れます。


それは、


「あなたは人に慈悲の心がないから豊かになれないのですよ。


愛の心がないから豊かになれないのですよ」と暗に教えているのです。


「人に施しをしなさい」ということを教えることが、托鉢修行の目的でもあるのです。


営業マンも、乞食営業をするのか、托鉢営業をするのか、


これは、長い年月をかけた時に、天と地ほどの開きが出るでしょう。