質問があったので、

誤解のないようにこの場でも補足説明しておきます。

講義でも、(おそらくずいぶん前に)この場でも、

 

事例の処理は、名探偵や名刑事のようなアプローチで

 

という話をしました。

この意図は、

 

たったひとつの事実に飛びつかないことを伝えるためです。

 

そのたとえです。

名探偵は、可能性があることを幅広く検討し、

否定できる証拠が見つかったら、その時点でそれを打ち落とす。

そして残ったものが犯人というアプローチをとります。

 

ここで注意したいのは、

どれほど意外性のある犯人であっても、

奇想天外なトリックであっても、

それは探偵が作り出したものではない、

ということです。

 

犯行は事実としてすでに起きている。

犯行内容に創造性があったとすれば、

それを作り出したのは犯人のほうです。

端的に言えば、探偵はそれを見つけ出すだけです。

 

それと同様、

解答内容に意外性や創造性があったとしたら、

それは出題者がそうしたからです。

 

犯人の特定には、犯行動機と証拠。

解答の特定には、出題者の意図と根拠。

 

解答は導出するもので、創作するものではないです。