こんにちは、
おくざわ高広です。
町田から政治と社会のかけ橋になるべく暮らしています。
昨日は、町田市内で唯一ソーシャルファーム認証を取得した美紘(みひろ)建興株式会社にお話を伺ってきました。
ソーシャルファームとは、障がい者や難病患者、ひきこもりやシングルマザー、出所者等の就労困難者とともに働き、自律的な経営を果たす企業のことを指します。
日本では、障がい者就労については様々な支援策があるものの、その他の就労困難者については、ほとんど支援がありません。
特に、一度犯罪を犯してしまった方々の就労や住居は再犯防止に重要とされながらも、まだまだ不足する部分ばかりです。
美紘建興さんでは、もともと協力雇用主(出所者などを多く雇用する企業)として取り組んでおられ、一人ひとりが人生をやり直す機会をつくっておられます。
先日ソーシャルファーム・フォーラムが開かれ、式典へ参加したそうですが、他に出所者を雇用している企業はなく、社会全体が受け入れる環境がまだまだ足りないなと実感されたそうです。
出所者は人生の途中でなんらかの形で教育を受けられなかったり、愛情が注がれなかったりした方も多く、一から親代わりに学び直しをしたり、メンタルを支えたりしているそうです。
また、当面の住まい確保が難しいことも多く、寮として借り上げたりすることもあるそうです。
現在のソーシャルファームの仕組みでは、こうした取組に対して、具体的な支援がありません。
では、ソーシャルファームに公共事業を優先発注やポイント付加するかといえば、そうでもありません。
出所者とともに働き、暮らすということは、それだけお金も時間もかかるわけで、自律的に稼いでいける環境づくりを進める必要があります。
認証制度に終わらせず、具体的な支援のあり方を再検討する必要があると感じたところです。
そもそも!
東京都の資料には、就労困難者の定義に出所者と明記されず、等に含まれてしまっている場面もあり、憤りを覚えます。
罪を犯してはならない、それは当然ですが、罪を犯してもやり直しができる社会でありたいと私は思っています。
そのためには、出所者を雇用していることを誇りをもってオープンにできるようにする啓発、出所者自身の学び直しやサポート、自律的に経営していける業務上のインセンティブ。
これらをセットで取り組んではじめて本物のソーシャルファームになると実感するお話でした。
写真を撮り忘れたのが残念ですが、
お忙しい中お話を聞かせていただいた平中社長ご夫妻に感謝です。ありがとうございました!
本来であれば、行政からの支援が必要ですが、現時点ではまだ不足しています。
このブログを見て、共感していただけた方がいらっしゃいましたら、東京都のソーシャルファーム、とりわけ町田の美紘建興さんへの応援よろしくお願いします。
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誰もが生まれてきて良かったと思える社会を
ワクワクがあふれ出す町田を
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