こんばんは、

おくざわ高広です。
町田から政治と社会のかけ橋になるべく暮らしています。

 

さて、今日まで10日間にわたって衆議院議員選挙についてレポートしてきましたが、最高裁判所裁判官国民審査についても少しお話をしたいと思います。

 

すでに期日前投票に行かれた方は、「最高裁判所裁判官国民審査」の投票用紙を受け取り、???が頭を埋め尽くした方もいるかもしれません。
 

衆議院議員選挙の投票をしようと思ったら、「辞めさせたい裁判官」に✖印をつけてくださいと言われ、困惑した方も少なくないかと思います。

政治家の個人名と政党名を書くって聞いていたのに、あれ、もう一枚あるけども…ってなりますよね。

 

正直に言って、最高裁判所の裁判官がどのような判断をこれまで下してきたのかも知らないし、それに対して良い悪いと判断できないというのが本音かと思います。

 

実際、過去に国民審査で罷免される、つまり辞めることになった裁判官は一人もいないようです。

 

国民主権の観点から、法のトップの姿勢を判断する機会を設けることは重要なことと頭では理解したとしても、ではどうやって判断すればいいのかと頭を悩ませてしまいます。

衆議院議員選挙と同じく、公報が発行されていますが、読もうとすら思えない細かい字が…

詳しくご覧になりたい方は、東京都選挙管理委員会のHPをごらんください。

 

うーん、ますます形だけの国民審査になっているなと思うわけですが、でもその権利を持っていること自体を大切にしなければならないと思うわけです。

 

そのような中、今回の最高裁判所裁判官国民審査では、争点が提示されています。

それが選択的夫婦別姓制度が憲法に反するかどうかという点です。

(判断されたのは、現在の夫婦同姓制度が憲法に反するかどうか)

 

これは衆議院議員選挙の争点にもなっていますが、今回国民審査の対象となる11人の中でも意見が分かれるところのようです。

 

現在の夫婦同姓を合憲つまり憲法に照らし合わせて問題ないと判断した人が4名

現在の夫婦同姓を違憲つまり憲法に照らし合わせて問題があると判断した人が3名

その裁判に関与していない人が4名

ということが示されています。

 

これをもとに、

選択的夫婦別姓制度に賛成ならば、合憲と判断した4名に✖印を

(選択的夫婦別姓制度に反対ならば、違憲と判断した3名に✖印を)

という判断基準で、投票してくださいという運動も展開されています。

 

この他にも一票の格差などへの判断が分かれているようで、選択的夫婦別姓制度だけをもって判断してはならないと思う一方で、身近なテーマで分かりやすく争点を示していくことから始めないと、制度そのものが意味をなさない結果を生み出してしまうと懸念するものです。

 

もっと詳しく知りたいと思った方には、NHKの特設サイトが分かりやすいのでおすすめです。

 

 

衆議院議員選挙への投票に足を運ぶ際には、

最高裁判所裁判官国民審査についても、まずは関心をもっていただければ幸いです。

 

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誰もが生まれてきて良かったと思える社会を

ワクワクがあふれ出す町田を

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