こんにちは、
東京都議会議員-町田市選出-
無所属 東京みらい おくざわ高広です。
さて、都議選2021シリーズ第二弾では、四年前の争点でもあった「ふるい都議会」は新しくなったのか?お話ししました。動画では感情も入ってしまいましたが、ファクト(事実)を積み上げていくと、できた部分もあればできなかった部分もあり、その評価は有権者の皆様に委ねられるものと思います。
まず、前回の都議選で都民ファーストの会が公約とした内容についてチェック!
①質問原稿を都庁職員に書かせる!? ▲
→真偽は不明だが、都民ファ内にも噂あり。
②議員提案条例はたった1本!? △
→こどもを受動喫煙から守る条例、五輪文書保管条例、新型コロナ条例改正案、こども基本条例の4本が成立。
※こども基本条例の原案は公明党が作成。新型コロナ条例は都条例の改正案として成立。
詳しい経緯は、こども条例の裏舞台を書いたブログをどうぞ。
③新年会費を政務活動費から支払っている!? 〇
→1200万円/年から12万円/月まで削減。
④都庁職員OBの会派への天下り!? ▲
→都民ファでは元特別顧問を採用。みらいでは元議会局職員を採用。
⑤都庁職員へのパーティ券押しつけ!? ?
→真偽のほどは分からず。
✔議員特権の廃止 〇(継続)
→前期より引き続き報酬20%削減、政務活動費10万円/月削減を継続。
✔議会等の禁煙 〇
✔公用車の廃止 △
→22台から9台まで削減。
✔議会改革基本条例の制定→提案されず。
細かなところまで見ていくと・・・
001 議会棟での禁煙実施 〇
→禁煙になりました。
002 政務活動費による飲食禁止 〇(上述の通り)
003 議長交際費や政務活動費のネット公開の義務付け 〇
→公開されています。
004 議員公用車を廃止 △
→22台から9台まで削減
005 公正を疑われる金品授受を禁止 ?
→パーティ券の販売も含まれるなら都民ファも疑わしい。
006 議員の不当な口利き禁止 ?
※不当な口利きの定義がよくわからないが、水面下で政策が決定されることは今なお多い。
007 議員の不当な都庁人事への介入禁止 ▲
→真偽は不明だが、都民ファ内でも噂あり。
008 議員の外郭団体職員採用への介入禁止
→介入と言えるかは分からないが、都民ファ元代表、小池知事元特別秘書が外郭団体の社長に。
009 知事の反問権の導入 ✖
→導入されず。
010 専門家など、参考人の活用 ✖
→参考人招致が求められる場面はあったが、招致には至らず。
011 公聴会の実施など、議会への住民参加の促進 ✖
→実施されず。
012 常任委員会のインターネット中継の実施 〇
→全ての常任委員会で実施。
013 秘密会だった理事会など議会の会議内容を全て公開 ✖
→理事会は秘密会のまま。
014 電子議会化し、議会をペーパーレス化 △
→タブレットは廃止されたが、ネットも使えず、紙が置き換わっただけの状態。
その他のポイント
✔議会改革度ランキング(早稲田大学マニフェスト研究会)
→43位から24位に浮上。
✔議員定数
→人口と定数の逆転を是正する「4増4減」はなされず「1増1減」にとどまる。
✔コロナ禍の都議会
→議会の議決を経ない専決処分が乱発。
これらを見て、ふるい都議会はあたらしくなったと感じる方もいれば、期待外れだと感じる方もいると思います。
しかし一つだけ言えるのは、ふるい都議会とは特定の政党や政治家を指すのではなく、政治と行政、あるいは民間までもが誤った形で癒着してしまう制度そのものにあります。
誰にとっても開かれている、誰に対しても公正な政治、都庁と対等な関係で議論していく都議会へ向けて、具体的な取組を提示しつつ、たとえ自分の身に厳しい状況が降りかかっても、改革を断行する覚悟を示すことができるのかどうか。
有権者の皆様、4年前の約束をしっかり評価して、次の4年間を選んでいただきますようお願いします。