こんにちは、

東京都議会議員(町田市選出)

無所属 東京みらい おくざわ高広です。

 

緊急事態宣言も発出から2週間が過ぎましたが、いまだ感染拡大状況は高止まりしています。

特に私が心配しているのは、入院宿泊調整がとどこおっていること、宿泊療養が進んでいないこと、結果的には自宅療養者が増加していることです。

1/22時点での状況ですが、入院・療養等調整中6,799人、宿泊療養876人、自宅療養8,965人。

 

このような状況を踏まえ、東京iCDC専門家ボード「感染制御チーム」では、自宅療養者とそのご家族や同居の方を対象に「新型コロナウイルス感染症自宅療養者向けハンドブック」を作成したとのことです。

これは自宅療養者向けということでフルスペックの対策が書かれていますが、感染経路の55%を越える家庭内感染のリスクを下げるという意味でも、有効な取組が数多く書かれていました。新型コロナは無症状でも感染を拡大させてしまうものであり、対策が難しいですが、一つでも二つでも出来ることをつみ重ねていくことが感染拡大を抑えていくと考え、解説動画を作成しました。

ざっとポイントをまとめると、

✔飛沫感染を抑えるために(2m以上の)ソーシャルディスタンスをとる、仕切りを置く

✔接触感染を防ぐために手洗いや手指の消毒を行う、よく触るところをこまめに消毒する

✔マイクロウイルス飛沫感染を防ぐためにこまめに換気する、換気扇をまわす

といったことですが、8つのポイントが示されています。

「自宅での感染予防 8つのポイント」
1 部屋を分けましょう
2 感染者の世話をする人は、できるだけ限られた方にしましょう
3 感染者・世話をする人は、お互いにマスクをつけましょう
4 小まめに手を洗いましょう
5 日中はできるだけ換気をしましょう
6 手のよく触れる共用部分をそうじ・消毒しましょう
7 汚れたリネン、衣服を洗濯しましょう
8 ゴミは密閉して捨てましょう

 

しかし、都内の住宅事情に考えると部屋を分けられないという方もいると思います。そのような場合には、カーテンなどで仕切りをつくることや食事の時間をずらすといった取組で便宜的に部屋を分けるのと同じような効果を得られることが示されています。

中でも、はっとしたのが「タオルを使い分けているか」という問いかけです。手洗いの徹底は多くの方にご理解いただいているところですが、手を洗った後に必ずするのが手をふくことだと思います。ここを感染源にしないために、各自がタオルを用意することやハンドペーパーを用意することが有効であるということです。

 

実は、昨春の緊急事態宣言の頃から、無所属東京みらいでは宿泊療養と自宅療養がカギになると考え、民間人材の活用も含めた体制強化と自宅療養における分かりやすいガイドラインの提示を求めてきました。新型コロナは誰もが感染する可能性がありますが、感染した後にもできることがあるということ、分かっているようで出来ていないことにも改めて気づかされました

 

また、自宅療養においては健康管理が難しいという課題はまだ残ったままです。新型コロナは、容体が急変する場合があるという特徴があり、それを察知できないという状況は避けたいところです。

都では、全員にパルスオキシメーター(指にはさんで差血中酸素濃度をはかるもの)を貸し出すことや、自宅療養者の支援を民間に委託を増やしていく方針が示されましたが、是非進めていただきたいところです。

これに加えて、今日意見交換した医療従事者からは、パルスオキシメーターはあくまでも自己申告になるので、スマートウォッチのようなタイプのICTによる一元管理ができるものが活用できないかとのご提案をいただきました。また、メンタルヘルスを保つための方策もより一層の対策が求められていることから、対応を求めていく所存です。

 

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