こんにちは、
東京都議会議員(町田市選出)
無所属 東京みらい おくざわ高広です。
 
本日、緊急事態宣言が発令されました。

 

私は、先日のブログでも書いた通り、緊急事態宣言は極力避けたいと考えてきましたが、

発令された以上、感染拡大防止効果を高めるとともに、厳しい状況に追い込まれる方々への支援を強化することに尽力したいと思います。

 

1.今回の要請の内容は?

今回の要請では、前回と異なり、制限のかかる対象がかなり絞り込まれているので整理すると、
・期間は1月8日~2月7日
・エリアは1都3県(今後変わる可能性あり)
・要請内容は以下の通り
飲食店における営業時間短縮要請(20時まで。アルコールはラストオーダー19時まで。)
※全体に要請が出た状況。従わない事業者には指示が出され、それでも従わない場合は公表される。
テレワークによる出勤の7割減の要請
20時以降の外出自粛の要請(日中も不要不急の外出自粛)
イベントの人数制限(5000人、50%まで。)
※②~④は要請のみであり、従わない場合の公表はされない。
・学校は一斉休校とはせず、オンラインも活用した分散登校などの対応
出典:時事通信
 
・さらに、東京都としては、宣言とは別に以下のお願い
①映画館や劇場、運動施設などの営業時間短縮をお願い
②成人式などのイベントはオンラインや延期の協力をお願い
※都の対策は明日詳しく書きます。
 
2.緊急事態宣言が発令されたら感染はおさまる?
残念ながら、宣言が発令されたからといって感染はおさまりません
緊急事態宣言は、あくまでも人の行動を変えるための手段にすぎず、
 
人の行動が変わらなければ、感染はおさまりません
 
ここまで感染が増える前に何か対策はうてなかったのか。
これだけの患者を受け入れる医療体制を整備できなかったか。
 
感染拡大防止策については、12月初旬の時短要請(22時まで)が人出を減らす効果が得られておらず、
むしろ22時以前の混雑を助長していたというデータもあり、対策を変えるべきともっと強く訴えるべきでした
医療提供体制については、都内で4,000床(重症者用250床)という想定について、
疑いもせずにいたことは、見通しが甘かったと素直に謝るしかありません
 
こうした、いわば政策の失敗を取り戻すために、
都民の皆様、とりわけ飲食事業者とその関係者の皆様に多大なるご不便をおかけすることは申し訳なく思います
 
3.どうすれば感染はおさまるの?
新型コロナの感染経路は、大きく分けて「飛沫感染」と「接触感染」の2つの経路があります。
飛沫感染とは、せきやくしゃみ、あるいは大声でしゃべるなどした際にウイルスが飛び散ることで感染することです。
接触感染とは、同じものを持つなどして手指を介してウイルスが伝わり、その手で目鼻口を触ることで感染することです。
 
この2点を防ぐために、マスクの着用や手洗い・手指の消毒、ソーシャルディスタンスをお願いしてきたということになります。
このご協力によって、夏から秋にかけて感染を防ぐことができていたのは紛れもない事実です。
 
一方で、ウイルスの感染力が強くなるとされる冬になり、
一瞬の気のゆるみが感染拡大につながってしまうようになったのが、今の状況です。
同じように気を付けているのに・・・という方も多いと思いますが、
より一層の注意が必要になる季節になったということなので、ある程度の感染拡大は仕方ありません。
 
しかし、想定を大幅にこえる感染拡大状況にあることから、
飛沫が届かない、接触しないように、
人と人との直接の接触を減らす
必要が出てきたのです。
 
4.20時以降に飲食店に行かなければ感染しない?
飲食店の時短要請が出る一方で、通勤や通学の人の波には変化が起きていないと感じています。
強弱はありますが、職場や家庭など、あらゆるところに感染リスクがあることを忘れてはなりません。
 
では、なぜ飲食店ばかりが取り上げられるのかというと、
飲食店では、食事をとり、会話を楽しむという性質上、感染リスクが高まってしまうからです。
特に、お酒が入ると大声で話してしまう方やマスクを外してしまう方も多いのが実情です。
(その方々にお店が注意できるような状況にはないことは想像できると思います)
 
こちらは私が作成した図ですが、飲食店にウイルスがあるのではなく、
外から持ち込まれ、ウイルスが広がりやすい状況になってしまう飲食店で感染してしまい、
家庭や職場においてさらに広がるという流れができているため、
実際に感染者が出たか否かに関わらず、飲食店に時短要請などのご協力をしようという流れになります。
 
また、夜間帯の飲食店は、多くの人にとって一日の終わりに訪れる場所であり、ウイルスの終着地にもなってしまいます。
いわば被害者的要素ももつ飲食店等に対して、従わない場合の罰則をつける議論があるそうですが、これには明確に反対です
 
ちなみに、緊急事態宣言を発令しなくても、時短要請や協力金などの資金面での支援はできます
宣言によって「公表」の罰則的意味合いをもって従わせようとするのであれば、これには反対だというのが私の主張でもあります。
 
当然のことですが、夜は感染リスクが高くて、昼なら低いかと言えばそんなことはありません。
昼であろうと少人数で短時間にするなどの工夫が必要です。
 
予断になりますが、ここのところ20代、30代の若者の感染が多く、気を引き締めるように言われることが多いですが、
例えば年末年始の街の様子をみていると、上司に連れられている複数の若者という状況も多く見ることがあります。
こうした場面では、上司が酔っぱらって大声で話しているケースが多く、
そのような上司に対してマスクをしてくださいと言いにくい社会であることはご想像の通りです。
また、インフルエンザも若いほど20代30代が感染する割合が高いことも事実であり、
若者が注意を怠っている、若者に働きかけるべきといった論調にも私は疑問を持っているところです。
(もちろん、どの年代にあっても注意を怠ってはなりませんが)
 
5.では、私たちはどうすればいいの?
では、緊急事態宣言が出た今、私たちはどう過ごせばいいのでしょうか。
感染拡大を抑えるためには、
とにかく、人と人との直接の接触を減らすことにつきます。
 
不要不急の外出を控えてください、と言われても、おそらく毎日の生活の中で必要のないことはほとんどないと思います。
でも、直接会わなくても、他のやり方に変えることのできるものはけっこう見つかるはずです。
 
自分の暮らしの中で、直接会わなければできないことを整理し直してみてください。
 
直接会わなければならないときは、
マスクの着用や手洗い、ソーシャルディスタンス、こまめな換気(15~30分おき)をよろしくお願いします
 
直接会わなくてもいいことであれば、違う方法を考えてみることが大切です
たとえば、私も政治活動の中で皆様の暮らしをお伺いしなければ仕事になりませんが、
これまで対面でしていたことを電話にしたり、インターホン越しで要件を伝えたりという工夫をしています。
 
買物は通販にしたり、美味しいものを食べたいときはデリバリーにしたり、
人と会いたいときは電話にしたり、お酒を飲みたいときはオンライン飲み会もけっこう楽しいものです
ちなみに、春の緊急事態宣言の時にテイクアウトやデリバリーを支援しましたし、
20時以降もデリバリーとテイクアウトはOKなので、お好きなお店を応援する意味でもご活用ください。
また、協力金では関係事業者(酒屋、肉屋、魚屋など)までお金がまわりませんが、これならより広い範囲にお金がまわります。
 
今回の要請にはテレワークの徹底も入っていますが、企業のトップ層の意識変革が非常に重要です。
テレワークになったら仕事がうまくいかない、ではなく、テレワークでうまくいく仕事のやり方に変えなければなりません。
春先に補助金を活用して導入したテレワーク機器を今こそお使いいただきたいと思います。
これには、政府や知事からも強いメッセージが必要ですので、私からも都に対し働きかけていきます
 
6.最後に
「緊急事態宣言を早く出すべきだった」といったコメントを見るたびに、私がお伝えしたいのは、
緊急事態宣言が、新型コロナウイルスを消してくれるようなことは100%ない!
ということです。
春の宣言では、社会の大部分を強制的に止めたので、私たちも止まらざるをえませんでした。
結果的には感染は抑えられる方向にむかった一方で、経済の痛みや虐待や貧困といったリスクが大きくなりました。
 
そうした反省を踏まえて発令された今回の宣言では、ほとんどの場面が今まで通り動いていきます。
だからこそ、緊急事態宣言を受け止め、私たち一人ひとりがどう行動するかが問われているのです。
 
皆様のご協力をどうかよろしくお願いします。
 
※明日は東京都の対策を詳しくお伝えします。

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