こんにちは、
東京都議会議員(町田市選出)
無所属 東京みらい おくざわ高広です。

東京都では、命を守る緊急対策として、年末年始の相談体制や一時的な宿泊施設の確保を行うことになりました!

コロナ禍は、社会的に弱い立場にある方々に対して、より強いダメージを与えています。コロナ解雇は全国で80,000人に迫っており、日々の暮らしに不安を抱えている方もたくさんいらっしゃるかと思います。
そのような場合はTOKYOチャレンジネットの住居支援をご利用ください!

0120-874-225

もしくは、

女性専用窓口0120-874-505

※来月19日まで(12/31、1/1除く)

また、ステイホーム(家にいてください)と言われても、家の中が安全とは限りません。家庭内暴力(DV)や児童虐待におびえながら暮らす方々にとっての相談や一時的な避難場所も重要です。

そのような方は、東京ウィメンズプラザへご相談ください!

03-5467-2455

※12月29日~1月3日は午前10時~午後4時

インターネット相談もご活用ください。


緊急の保護が必要な場合には、東京都女性相談センター(女性専用)もあります。

03-5261-3911(無休)


児童虐待の相談LINE相談もあります。

アカウント 子ゴコロ・親ゴコロ相談@東京


また、不安におしつぶされそうで、死んでしまいたいと思われる方もいるかもしれません。その前に、ふと立ち止まって、自殺相談ダイヤルにお電話ください。

0570-087478(こころといのちのほっとライン)

※午後2時分~翌午前5時30分(無休)

LINE相談もあります。

アカウント 相談ほっとLINE@東京

※午後3時分~午後9時30分(無休)


さらに、民間団体の方々が女性支援や食料配布、ホームレス支援などに立ち上がってくださっています。

コロナ禍は、誰に対しても厳しさを突きつけてきます。感染することに誰にも責任がないのと同じように、生活が厳しくなることも自分の責任ではありません
あらゆるところに、手を伸ばし、手をつなぐためのフックを用意して、今を乗り越えていく必要があります。

都議会でも春先からずっと取り上げてきたことが少しずつ形になってきてホッとするとともに、まだまだ足りないと痛感します。
いや、「足りない」というよりも「届かない」が正しい表現かもしれません。

国の厚生労働省が、生活保護について、

生活保護の申請は国民の権利です。
生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるものですので、ためらわずにご相談ください。
と掲載したことが話題になっていますが、それだけ繋がりにくい制度になっていたことの裏返しでもあります。

本来、生活保護とは、暮らしのセーフティネット(安全に暮らすための支援のあみ)であり、生活が厳しくなったときには遠慮なく使える権利であり、また、そこで体と心を回復して、もう一度自立した暮らしを取り戻していくために必要な支援でもあります。

しかし、日本の生活保護捕捉率(必要と思われる人数のうち、実際に利用している人数)は約2割とされています。

また、春先に行ったネカフェ難民4000人を受け入れるとして行った住居支援も800人程度しかつながっていないという結果でありました。

この背景には、申請を受け付ける段階での審査の厳しさ(働く意思はあるか、家族はいないのかと根掘り葉掘り聞かれる)によって、結果的に追い返してしまったり、こうした支援を受けること自体が恥ずかしいことといった思い込み(スティグマ)があるとされています。

申請で追い返す、という点では、政治や行政側にも生活保護は自治体の財政の負担になるという考えが根っこにあり、できるだけ受け入れたくないという考えが見え隠れします。

また、単純に役人の作った申請書やホームページが漢字だらけで難しくて読めない、という指摘もあります。

しかし、コロナ禍の今、多くの方が気づいたように、誰もが厳しい生活になる可能性があるのであって、使いやすいセーフティネットを用意することは、知らない誰かのためではなく、自分のために大事なことなのです。

日本のセーフティネットは、「蜘蛛の巣型」と揶揄されることがあります。つまり、一度セーフティネットにかかると抜け出せないという意味です。
申請に時間がかかり、またその後の仕事探しや住居探しにおいて適切な支援が講じられていないことにより、確かに気力や体力を回復することができずにいる方もいます。
また、不正受給と思われるような方も一定数存在すると言われています。
しかし、セーフティネットそのものを悪者にする必要はありません。
生活に困ったその時に、すぐに頼ることができる支援とその後の暮らしを立て直す支援策の充実によって、「トランポリン型」のセーフティネットに変えることができるはずです。

厚生労働省が動きました。
今こそ、セーフティネットを正しく使って、新型コロナを乗り越えましょう。
そして、また、みんなで幸せな日々を取り戻せるように、身の回りの方々に相談先や支援策があることを是非お伝えください。