こんにちは、
東京都議会議員(町田市選出)の
おくざわ高広です。
○今日、とある行事に向かうために町田駅周辺を移動していると、どこかで聞いたことのある声が…
よくよく聞いてみると、日本維新の会から参議院議員選挙(東京選挙区)に立候補予定の音喜多駿さんではありませんか。
行事の合間を縫って、10分ほどビラ配りに参戦。
○音喜多さんといえば、2013年に都議会議員に初当選し、ブロガー議員として情報発信を重ね、情報公開を一丁目一番地に掲げて活動してきた方です。特に舛添都政から小池都政にかけて、テレビやラジオにも多数出演し、ブラックボックスと揶揄された東京都議会に光を当て、多くの都民に政治への関心を高めた功績を、私は素晴らしいものであると思っています。ぜひ当選していただき、国においても不都合な真実を暴き出していただきたいと思うところです。
○さて、今日の本題に入りますが、ビラ配りを手伝いながら、ふと考えていたのが、情報発信と情報公開のちがいってなんだろうということです。実はここのところ、ヤジに関してプチ炎上中なのですが、ここに情報発信と情報公開のちがいがあるのかなと思っています。知らない方もいると思うので、私の知る事実を時系列で追っていきますと、
・児童虐待防止の取組を推進すべく作られた東京都のホームページにおいて、児童虐待推進というあってはならない誤記があるとの報道。(4月から公開されていたが、6/11に都民からの指摘で判明)
・この誤記に対して、6/12の一般質問で、公明党の議員から質疑があり、所管局の福祉保健局長より陳謝と再発防止の誓いが述べられる。
・その後、都民ファーストの会の議員から同じような内容(と思える)の質疑があり、小池知事からの陳謝と再発防止に向けた指示を出した旨の答弁と、加えて再度福祉保健局長から陳謝と再発防止の誓いが述べられる。
その際、福祉保健局長に対して、
都民ファーストの会議員から 「どこを向いて仕事してんだ!」
という発言があり、
その後、私から 「これから頑張ろう!」
という発言をしたものです。
こちらの動画をご覧いただければ、発言内容も聞き取れますので確認いただけるものと思います。全体で25分ほどなので、お時間あれば是非。(福祉保健局長の答弁は22分10秒あたりから)
会派が違えば考え方も違うのは当然ですし、お互いに政治スタンスを示したので、ここからは所管局の今後の取組を注視していくつもりでした。しかし、質疑を行った成清議員の下記ツイートにより、それを見た方々から私への非難が声が寄せられました。
私としては事実と異なる部分が多いことから、下記のようにリツイートし、私の発言を支持する声も寄せられるようになりました。
その後、動画を見た方々を中心に、そもそも都議会の役割はヤジることではなく、このようなミスを防ぐことができなかった理由を明らかにし、再発防止策の有効性を確かめることだとの指摘が増えてきました。
○ここで、皆さんにお聞きします!
どれが情報発信でどれが情報公開か分かりましたでしょうか?
そうです。私と成清議員のツイートは情報発信で、動画が情報公開なのです。情報発信はあくまでも主観であり、その考えを支持する人と支持しない人が生まれます。支持者を増やすということが1つの目的である政治家の情報発信としては、お互いに狙い通りと言えるのかもしれません(いやらしい言い方ですが…)
しかし、この問題の本質は、都議会議員が果たすべき役割とはなんなのか、その役割を果たせば都政はより良いものとなるのかということであり、それは情報公開されている動画に触れた人にしかたどり着けないものだったわけです。
○先に述べた音喜多さんはじめ、多くの議員が情報発信に熱心になったことは喜ばしいことです。一方で、広く情報を受け取れるようになったはずなのに、政治への関心は高まらないのはなぜかと考えてみると、政治家それぞれのバイアスのかかった情報発信を快く思ってない人が多いのではないでしょうか。皆さんが望んでいるのは、政治家のPRではなく、良い情報も悪い情報も等しく公にし、どうしたら解決できるのかと本気で考える政治家の姿なのではないか。老後2000万円問題について、与野党が駆け引きを繰り広げていますが、本当に必要なのは、その数字が真実とするならば、解決の道はどこにあるのかという議論であるはずです。政治家の役割とは、こうした不都合な真実も含む情報を公開し、多少の痛みを伴ったとしても、共に解決の道を歩もうとリードすることなのではないかと考えるところです。
○少しまとまりの無い文章になってしまいましたが、今後は、情報発信だけでなく、情報公開と解決策をワンセットで提示することに力を入れて、政治家としてひと回りもふた回りも成長していきたいと考える次第です。すべての出来事から学ばせていただきます。なお、念のため申し上げますと、他会派や他の議員の政治姿勢について物申す意図は全くありません。それぞれ違う立場や考えの議員が意見を戦わせるからこそ、議会が活性化するものと思っています。引き続き、切磋琢磨をしていければと思う次第です。
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