こんにちは、
東京都議会議員(町田市選出)のおくざわ高広です。

○今日はインターン日記の第二弾として、こどもの城存続を願うシンポジウムのレポートなります。

○まず、こどもの城を知らない方もいるのでざっとお話しします。


こどもの城とは、
1985年開館(厚生労働省が所有)。

新生児から高校生までの子どもたちの教育と福祉と文化活動の拠点とされ、多くの親子に愛され、館内には、青山劇場、青山円形劇場があり、俳優や演出家にとっての聖地のような存在でもありました。

 

2015年、老朽化などを理由に惜しまれながら閉館。

※建物の前にある岡本太郎作のシンボル「こどもの樹」には安全対策で柵が設置(こどもの城存続を願う有志の会HPより)

2016年、当時の舛添知事より約370億円でこどもの城跡地(国有地)を購入し、隣接する都立青山病院跡地(都有地)との一体活用により、都立広尾病院の移転新築する計画が立てられました。しかし、小池知事当選後に「計画決定のプロセスが不透明」などとして、移転計画は白紙撤回されました。

そして、本年度、改めて跡地購入予算として約609億円が計上されました。東京都によると、
「東京オリンピック・パラリンピックにおいて、ボランティアスタッフの休憩所などに利用した後に、リノベーションを施し、「都民の城」として芸術や文化の活動や生涯学習などが行える場所として整備する。その後、隣接する国連大学などに貸している都の土地合計4万6000平方メートルを、早ければ2029年から一体的に開発する。」
という方針が示されています。


※跡地は、東京・渋谷の一等地にある、都内有数のポテンシャルを秘めた場所。(写真リンクはTOKYO MX NEWS)

以上が概略になりますが、今後の活用方針については様々な意見が出ているところであり、今後は地元渋谷区と東京都、有識者による検討が続いていくものと思われます。

○さて、本題です。今回は、こどもの城の存続を願う有志の会主催のシンポジウムに参加してきました。こどもの城の存続を願う方、一体開発の上で学習や教育の最先端教育の研究拠点とすべきと主張する方、様々な意見が飛び交う中、インターン生が何を感じるのか。一見すると、利益相反するような方々がどうやって意見を一致させていくのか、ある意味では政治家にとって最も難しい局面を目の当たりにして、何を学んだのか。ぜひ、お読みください!

 


※左:林創希くん、右:田中 翔大くん
 

【林 創希くんの場合】
 今回こどもの城の存続を求める方々の話を聞いて、子どもの遊び場の重要性を初めて知りました。
 私の地元は公園が比較的多く、親も子どもの自由を尊重していたこともあり、のびのびと遊んできました。そのおかげか運動神経が比較的良い方でした。走って転んだり、頭をぶつけたり、遊具や木によじ登って落ちたりすることで痛みを知りました。また、遊具の普段使いに飽きて来ると、その色や形に注目して他の遊び方を考えるなど、想像力を養うことにもつながったと思います。そして何より、友達と一緒に遊ぶことで友達が増えました。そして、そのような環境が当たり前だと感じていました。


 しかし、過度な勉強思考、子供の安全性が重要視されるがゆえの遊び場の減少といったことが当たり前の現代社会において、さらに営利を目的に子どもの城が消されそうな渋谷を見ると、自分の子ども時代が逆に特殊なのかと思わされ残念でした。もちろん日本が東京一極集中型の国である以上、中心都市の渋谷に営利を求める考えも理解はできます。


 もし、自分がこどもの城のこれからを決められるとしたら、老朽化や時代の変化も考慮して、医療施設とこどもの城を合わせた施設に建て替えます。これから急速に少子高齢化が進む中でその時代の変化に対応できる街づくりを進めるべきだと感じました。例えば建物の内装を、お店のように、よりフロアごと独立させれば、今は必要とされる子どもの遊び場も需要に応じて他の施設に変えることができます。そしてそれらの管理を民間企業に任せ、更にその企業から借地代を徴収することで、双方がそれなりに納得し合える解決策になるのではと感じました。

【田中 翔大くんの場合】
 初めまして!2月9日に渋谷区のこどもの城集会に参加してきました。
 シンポジウムでは、6名のパネラーの意見を聞いて、こどもの城は子どもたちが身近では触れられない珍しい知識や技術を大人の手を借りながら得ていくことで、想像力や発信力を養うことが出来る素晴らしい遊び場・学びの場であることがわかりました。
 

 そんなこどもの城を今後どう活用するかについてですが、東京都が買い取ったのであれば、渋谷区民だけでなく都民の要望に応えられる施設にするべきではないかと僕は思います。パネラーの方々は「渋谷区の子どもの遊び場がない」と危惧されていましたが、渋谷区外からお子さんを連れて来られる親御さんにとっても、なにか得られる場所でないと中々足をのばすことはないと思います。(もちろん今までの施設でも大人の方が楽しめるものはありましたが、初見の僕からすれば あくまで子ども向け というイメージが強かったです…)
 

 ですので僕は、親子で楽しめるイベントの設置(例えば、英会話、ヨガ教室、バーチャル映像を利用したゴルフ教室)をしてもらいたい…「子どもの遊び場」というイメージとは離れてしまいますが、渋谷区という立地を考えると、大人の方が楽しめる場所、用事がある場所は近隣にもあるので、こどもの城内に託児所の空間を設けたり、近隣を巡回する送迎バスがあると、子どもだけで利用させることに対応出来て利用者を増やすことは出来るかな。と考えました。
 

 また、東京オリンピックに向けて活用を検討しているならば、オリンピックを観戦できるモニタールームやオリンピック選手が利用するロッカールームの再現の展示などを増設すれば、大人も子どもも海外の方も普段触れられないものを感じることが出来て楽しいのではないかと思います。
 

 こどもの城は幼児さんから中高生まで幅広い年齢層が楽しんでいた施設です。そんな素晴らしい遊び場がなくなってしまうのはもったいないですし、渋谷区民だけでなく東京都民にもその魅力を知ってもらいたいので、今までの機能を残しつつ、未来に向けて進化させていただきたいですね!

○私自身、二人の言葉に多くの気づきをいただきました。様々なステークホルダーがいる中で、都民の皆様の税金を投資することの責任を強く意識して、審議に臨みたいと思います。

 

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