昼間の金星とシュミカセ25㎝の補正板洗浄:2020/08/02 | 日々雑感

日々雑感

レンズ好きじじいのひとり言

すっかり日本の夏の天候は変わってしまった。気候は荒々しくなり晴れ間は少なくなった。

暑いひさびさの太陽。水遊びをした。

 

天文屋にとっては不都合。顕微鏡・双眼鏡・望遠鏡・カメラレンズにカビが生える。定期的にチェックしているが、デシケーターも一杯になり乾燥剤に頼るしかない。いらなくなった光学品は処分すれば良いのだがなかなか思い入れのある品も多く断捨離ができないでいる。

 そうこうしているうちに25㎝のシュミカセの補正板にカビを見つけた。しかも補正板の裏にある。

 

取り外して中性洗剤で洗い自然乾燥とした。流しにあるキレイキレイを指に付けてクリクリと優しく洗う。これが一番傷が付かないだろうね。その後ドライヤーも少し使ったが、ま、自然乾燥が一番良かろう。主鏡は閉鎖腔だからだろう、シュミカセの主鏡のメッキ面はほぼ新品状態。

 

 

この25㎝シュミカセは今は亡き誠報社のセールで14万あたりで買ったもの。ミックインターナショナルの取り扱いの時代。今から30年前だ。私が離島勤務の時代でとても星が良く見えた。インターネットもない時代、何にもすることがない離島の夜は長い。その時に買った。同僚が家族で離島に遊びに来て星空案内にこの望遠鏡を使った。奥さんに土星をお見せし、大変喜ばれた記念の望遠鏡。その奥さんは数年前に他界された・・。という具合に思い出が詰まっている。それも一因か?捨てられない。といった具合にどんどん同じようなスペックの望遠鏡が溜まっていく原因となるのである。

 同じようなスペックの望遠鏡として、ミードのシュミカセ30㎝がある。これは鏡筒の色がミードブルーではない。ヨシカワ光学研究所でオーバーホールしてもらったパーフェクトミラー(と言われた)。確かに良く見える。こちらはオーバーホールしてもらった故に補正板も主鏡も新品同様。問題はミラーシフト。ヨシカワ光学研究所さんに調整してもらったところ前より酷くなった。で、接眼部には笠井のピント装置がついている。

これで金星をみた。その時の動画。