お昼過ぎに髪を切ってもらいながら窓を眺めて、雨が降り出すのを見ておりました。





何かを急に思い出したみたいに空はときどきハッと光るのでした。






見る見る雲が濃くなり街が濡れていくのと同時に、僕の髪も結構短くなりました。





…といつも自分では思うのだけれど結局のところ僕が髪を切ったことに気付いて何かコメントをくれる人は稀です。






短くなってサッパリした♪と心の中で一人鼻歌するのです。






ちょうど美容室に入る頃に雨が降り出し散髪が終わる頃に止んだので濡れずに済みました。





頭サッパリしたあとはスタジオに入り、大阪に向けて練習しておりました。





途中メロディを幾つか思いついたので、携帯に録音しておきました。





頭サッパリした鼻歌もいつの日か楽曲になるやもならぬやも。





今さっき少し外を歩いたら空がまた古い街灯みたいにチカチカしておりました。





湿気も重苦しいほど、もうひと雨くる予感がしました。






寝る間際に聞こえる、夜の雨音はけっこう好きです。





今夜は満月なんだそうですね。





雨降っちゃったら満月見れないね。






雨もほどよく満月も見れてみんな幸せならいいのに。





みんなの幸せを同時に願うのは矛盾なんだそうですね、この世界の秩序的には。





曇天の雨空が幸せな人も居れば、満天の星空が幸せな人も居るからね。





でも言葉尻の矛盾を恐るより、堂々と矛盾しながらみんなの幸せを真剣に願ってる人の話を聞くのが好き。






自分もそういう歌が書きたいなーなんて思う、雨降りそうな満月の夜。





散髪するとどうも襟元あたりがチクチクします。





今朝までは身体の一部だった毛髪が服にまとわりついて、寝返ったように肌を刺してくるのです。






明日はどんな天気かなぁ。





僕は曲を書きます。






へばまんつ。