
濡れた蕾が次の季節への期待に満ちてる
小さな球根達の目覚めに大きく胸を高鳴らせた早春が遠い記憶のよう

初夏を招く緑達の息吹きが私の中の何かを呼び覚ます

オオデマリは表年、裏年だった昨年の何倍もの花房
根切りと土替えを繰り返し何年も同じ鉢で過してもらってる
ツルのほとんども私に摘まれ、花後の結実すら許されないのに文句の一つも言わず、有り難いことこの上ないファムファタール

健康的な印象のパンジーも雨の日は色っぽい


夜目、遠目、傘の下、研ぎ澄まされた先人達のエスプリの切れ味に身悶えする

何年も挿し穂で更新してる撫子

そろそろ種を採って自然交配で生み出される新たな顔も育ててみようかな