
黄色のクロッカスが開けば春、黄色が見頃を迎えたら紫が後を追う
季節ごとに花を植え替えたり、宿根草を招いたり、そんな風に庭と向き合う方々の変化に富んだ様子をブログやインスタで楽しませて頂きながら、私は四年前に迎えた草花と過ごし続けてる
だから、早春の写メは毎年同じ草花、毎年同じ場所、この時期は種や地下茎で殖える植物より球根性の植物が多いから、馴染みの場所で1年に1度だけの再会を果たせたような気持ちになる
今年も逢えたね、顔を見せてくれて有り難う、とても懐かしくて嬉しい、それで居ながら新鮮で、この時期限定の特別な感情を目一杯噛み締めながら庭と向き合う
花は少しで良い、少しが良い、百花繚乱は素晴らしいけど、不器用な私は溢れ返る花の中だと圧倒されてしまい、一輪一輪との対話が出来なくなってしまう
彼等の全てを把握したい、彼等の全てを見逃したくない、彼等の全てに一喜一憂しながら付き合い続けたい
だから、四年間、新たな草花を招かずに居る
こんな瞬間が与えてくれる胸が弾けてしまうかのような歓喜
ずっとずっと大事にしたい
早春はギフト
共に長く厳しい冬を乗り越えた者同士だからこそ、見つめ合うだけで通じ合える何かが在る
存在し続けてくれてる事への感謝と敬愛
生き続けてくれてる事
在り来たりの繰り返される日常に、涙が溢れるほどの愛しさが込み上げるのです
傍に居てくれて有り難う
私の人生から消えずに居てくれて有り難う
早春は、そんな想いが込み上げます