
そろそろ本当にいい加減、切らなきゃなと思い、4本のうち2本を切った、これはその1本
仄暗い部屋で妖しい輝きを放つ艶やかな姿に息を呑む
添えた枝は寒さで赤く色づいた庭の柳
染めた枝とか、葉ものとか、ちょっとした花とか、添えるには何が良いかと考えたけど、この花のノーブルな美しさを際立たせてくれるのは“限りないシンプル”かなと思い、柳だけを添えました
写メを撮るに最適だと思ったから寝室で撮ったけど、余りの妖艶さにちょっとだけ怯んでしまい、撮影後には玄関に・・・
だって、この横で眠りに就いたら、月光のように輝く肌を持つ面妖な精霊に魂抜かれちゃうような気がしたから(笑)
不思議ね、鉢植えで咲いてた時は健康的にすら見えたはずなのに、生けてみるとこんなにも雰囲気が変わってしまうなんてね
これが・・・
こんなんなっちゃうのって、花の本質が露になったのか、それとも私の情念が憑依したのか、はてはてどちらなのかしら?
そもそも、私に情念なんて言う複雑怪奇な感情など備わってるんでしょうか?
???
ない、なぁ(笑)
と、言う事は、やはり、この花に備わり、この花が秘めてた蠱惑の念が解放されたのよ
テーブルの上にも妖艶なニンフ達
人の世の憂いも咎も何のその、思うがままに色と香りを放ちながら見るものを惑わします
早春は官能に満ちてるのね・・・