
紫陽花マジカルがようやく緑になって来た
これからどんどん濃くなり、もうすぐ抹茶色に深まるのが楽しみ、まるで盆に集まる親族を待ってるかのように、ゆっくり、ゆっくり、緑に染まる
灼熱に挑むかのように鮮やかに咲く金魚草
焼けるような砂利から発芽し、育ち、咲く・・・
この場所は土も砂もない、防草シートに厚く砂利を敷いただけ、地熱も高いけど気温も凄まじく上がる、40度なんて当たり前、直射と砂利の熱に黒壁からの照り返しも加わり、気温が30度を上回れば、50度近くまで上がる我が家のサハラ
冬は西風が吹き付け、サハラからシベリアに変わる、そんな過酷な場所・・・
だから、いまだに何を植えて良いのか分からず、片っ端から余った種を蒔いてみて耐え抜く植物を捜し続けてる
試しに春に“ロサスズメノウンコカラ”の苗を植えてみたけど、流石ノイバラ、勝ち抜いた
生き抜く事が出来れば、ここを独占できる、夏の灼熱と冬の極寒にさえ耐えれば、降り注ぐ陽光を奪い合う必要はない
ロサスズメノウンコカラが無事に根付き、成長してくれたので、秋にポールを植え込む決心がついた
ここへの耐性をつけて貰う為、鉢植えのポールは日除けもないコンクリートの上で育ててる
勿論、薔薇を植え付ける時には砂利を避けて土を入れる、ロサスズメノウンコカラの下にも土は入れて有る
玄関で咲く金魚草、この子も煉瓦の隙間から伸びた、鉢植えから流れる水や肥料が染み込むから、砂利の場所とは条件が違う
色んな植物が凌ぎを削る競争率の高い場所、金魚草の足元からルドベキアも伸びて来てるし、放置するとあっという間にグラスなどが根をおろす
植物は隙間好き
植物は割れ目好き
真っ先に葉を繁らせれば他の子が根付けないから、植物は隙間や割れ目を狙う、狙うと言うか、そこに種が入り、1番に発芽出来たらラッキー
そんな様子を眺めてると、根張りとか、肥沃な土とか、半日陰とか、どの園芸書でも述べられてる説明って本当に必要なのかと疑問の種が発芽する
植物は強かだ、植物は寛容だ、植物は戦略家だ
そんな植物を軟弱にするのは私達の手入れなのかも知れない
良かれと思う追肥、良かれと思う水やり、良かれと思う土壌改良・・・
その全てを放棄したとしても、きっと大丈夫、大丈夫でなくなるのは植物ではなく美観、そう、やっぱり私達には美観も必要で、だからこそ庭の奴隷になるんだ
瑞々しく艶やかな庭の為なら散財も労力も惜しまない、私達は庭に使えるガーデナーと言う名の幸せな奴隷・・・
連日の猛暑に負けず咲き続けるビオラ
コニファーが照り付けからビオラを守ってる
8月にビオラを見れるなんて、これはやっぱり東北の特権?
日本中から悲鳴が聞こえる猛暑だけど、この方には快適らしく、今年の伸び率が半端ない
急激に伸びるユーカリ、ユーカリは2メートルを超すと丸葉が消えて細長い葉に変わる、細長い葉を嫌い幹を切ってしまう方が多いけど、私は葉が細長くなるのを楽しみに待ってたから電線に届くまでは切らない
ただ、ユーカリに対して少しだけ不安が有る、東北ならまだ良いけど、このまま猛暑が当たり前になると、西日本のユーカリは自然発火しちゃうんじゃないかと気掛かりでならない
実際、オーストラリアの山火事の原因はユーカリだ、揮発性の精油が火を招く、山火事を積極的に誘発し、他の樹木を焼き殺しながら、ユーカリはオーストラリアの大地を制覇して来た
ユーカリは再生力が強いので燃えても死なない
バンクシアなんて火事で殻が焼けないと種を飛ばせない
ネイティブプランツと呼ばれる植物達は炎と共存するフェニックス・・・
庭から火が上がらないよう、猛暑が続いたらユーカリの回りには水を撒くことをオススメします
日本はユーカリの発火を心配しなくちゃイケない国になってしまったんだなぁ・・・
子供の頃、地理の授業でオーストラリアや砂漠を知り、40度を越えるなんて信じられない!地獄じゃん!何で人が住めるのっ!?
なんて驚きながら騒いでた、温暖湿潤気候の日本が夢のよう・・・
夢のように咲いてくれたニュードーンの昼の顔と夜の顔
ご覧下さり有り難うございます・・・
紫檬