夜明け前


宵待草の香りが好き、あと、若い頃は春紫苑の方が好きだったけど、最近は姫紫苑の方が好きになった


庭はノンストレス



自分の“好き”よりも、この環境に適応してくれる植物を調べて探して寄せた“プランツファースト”が良かったのだと思う



植えっぱなし、無農薬、ついでに殆ど肥料も与えてないのに、元気で鮮やか


珍しさや目新しさを私は追い掛けない、どんな植物も好きだから出来ることなのかも知れないな

薔薇が好きだとか、多肉が好きだとか、私には無い、薔薇も好きだし多肉も好き、元気に育ってくれるなら何でも良いんだ


植えっぱなしのグラジオラスが花穂を伸ばして来た、何種類か植えたけど寒さに耐えてくれたのはこの子だけ、今年の寒波でこの子も駄目かと諦め半分だったけど、頑張ってくれた

百合も終盤



花粉が綺麗


蜜が艶やか


1本の雌蕊を囲む6本の雄蕊

『貴方は女性?それとも男性?』

ペニスに似てるけど雌蕊、男性生殖器のような女性生殖器を6本の男性生殖器が取り囲む、それはどんな気分なのだろうかといつも考えてしまい、百合に尋ねてしまう

“どちらでしかない偏った性を生きるのはどんな気分?”

花は常に、こう応えてくる


性を与えられずに生れ、性の狭間で生きる私が両性を謳歌する花に愛着を示すのは当然なのだろう・・・


植えっぱなしを通り越し、3年前に置いただけのセンペルビウムが開花した



花を咲かせた株は枯れると言うけど、この子は元々1つだった、自らクローンを作り出し、更に種まで作ろうとする貪欲さ、その無垢な貪欲さこそが植物の魅力なのかも知れない


貪欲さに置いて、この方々も負けてない




食べて、生きて、出会って、産んで、力尽きて、死んで行く、邪心の介在しないシンプルな世界を生きてる、同じ空の下に様々な世界が存在してる



新しく出来たお友達、時々姿を見せてくれて遊んでくれる


綺麗だなぁ・・・




ミズヒキも開花




猛暑の中で咲くパンジーとビオラ






リアトリス


猛暑だ酷暑だと騒がれてるけど、私は全く気にならない、暑い暑いと嘆いてるうちに、あっという間に冬が来る、冬が来たら今度は寒い寒いと訴える、それが人、夏に枯れる春の花々、霜に命を奪われる虫達、人以外の生き物はみんな静かに消えて行く・・・

そう、私が愛するもの達は私に何も告げずに私を置いて行くんだ

だから、精一杯、脳裏に焼き付ける、季節が見せてくれる瞬間の美を追い掛ける





夜明け前と同じ色の日暮れ


私は当たり前に朝が来るとは思ってない

日が昇るまで信じない

だから、朝は昇ってくれた太陽に感謝する、夕方には1日を与えてくれた太陽に感謝する


御天道様

明日も見せて下さいね

貴方が照らす美しい世界が大好きです



紫檬