
褪色を始めた紫陽花
やっぱり大好き
大好きな気持ちで大好きな気持ちのまま大好きを生けた
紫陽花と野茨のアレンジ
紫陽花3本、野茨2本、ドラセナの葉3枚、これだけの花材で大きなアレンジが出来るのは素材の力
紫陽花は花房が大きいし野茨はラインが綺麗、だから、少ない花材で美しい仕上がりになってくれる
寝室用にと手掛けたアレンジだけど市松模様の背景より白壁の方が映える事に気づいてリビングに・・・
本当に愛しい花・・・
大きなアレンジが仕上がると余力が残る、その肩の力が抜けた状態でアレンジを作ると意外と“いいかんじ”になる
色味を抑えてラインとフォルムを強調したアレンジ
人参の花は先週の人参オンリーアレンジからの使い回し、野茨はアレンジで省いた部分、そこにアナベルと花が終わったキャットニップを足してみた
自画自讃になるけど、仕上がりに超満足です(笑)
私は花を最後の最期まで使い回す、幾度も茎を洗い、傷んだ部分に手を入れ、器を替え、枯れきる、または腐りきるまで愛でる
3週間もするとこうなる・・・
腐った茎を切って行くから短くなる、花びらも開いてくるからギュッっと寄せる、実は、こんな感じの最終形態が何より好きだったりする
枯れ果ててもアレンジは終わらない、最後の最期は細かく刻んで土に還す、そこで私の“いけばな”は“始まりへの終わり”に向かう
花としての役目を終え、数々の虫の糧となり、無限の微生物の温床となって、新たな花に取り込まれる
小規模でも良い、自己満足で構わない、循環と還元から産まれた瞬きの美、私は再び彼等をその素晴らしい輪廻に戻したい
個としての死は逃れきれない定めだけど、全の視点に死は存在しない、それが私には唯一の救いで有り、赦しで有り、癒しだから・・・
御静聴、痛み入ります(笑)
紫檬