1592年、私は日本に招かれました、それまで私は朝鮮におりました
私を運んでくれた独眼の殿方、このところさっぱり訪ねて下さらないの
よいのです、それでも、どこかで元気で居て下さるのなら、少しだけ寂しくは有りますが、私は構わないのです
あの殿方の名は伊達政宗、珍しいものや雅なもの、不思議なものが大好きですから、きっと今頃はまた何かに夢中でらっしゃるのでしょう
いつかまた、気紛れに私を思い出して下さって、私を訪ねて下さるその日まで、いつまでも、ここで静かに待ち続けております・・・
426年前に伊達政宗が朝鮮から仙台へ持ち帰った臥竜梅、春になれば芳しく、麗しく、瑞々しく、そして、穏やかで優しい花を咲かせてくれます
そして、彼女を讃えるかのように、山肌は装い出すのです・・・
猩々袴
春蘭
臥竜梅の開花に合わせるかのように咲き出す山野草たちは、まるで、彼女を柔らかく包み込む肌襦袢のよう、私にはそう見えてしまうのです
それぞれは、それぞれのために咲いているのだとは百も承知ですが、私には山から臥竜梅への礼讃に思えてしかたありません
座禅草は威厳に満ちてますね
暗がりで輝いてみえました
こちらはコシノカンアオイ、ちょっと熱帯雨林に潜んで居そうな雰囲気ですが、寒冷地の自生種です
彼女を風雪から守り続ける杉や檜の大木達、荘厳ですね・・・
杉や檜を見上げ、ふと足元に目をやると、岩に張り付きながらジワジワと増殖するシダにワクワクしました・・・
今日は、私の庭ではなく、仙台の山の春を届けさせて頂きました
楽しんで頂けたら幸いです
今日も御覧になって下さり有り難うございます
ではでは
( ´∀`)/~~
ごきげんよう♪