愛と希望と勇気の日 | 日経ほぼ朝コメント

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おはようございます。

今日は愛と希望と勇気の日

(タロとジロの日)

 

1956(昭和31)年秋、

総勢53名の南極観測船「宗谷」の中に、

22匹のカラフト犬も犬ぞり隊として参加。

 

「宗谷」は隊員たちを降ろし、

一旦日本に戻る。

 

1957(昭和32)年12月、

第2次隊員隊員を乗せた「宗谷」が

南極付近に到着するも、

稀にみる悪天候にみまわれ

そのまま漂流してしまう。

 

約50日の漂流の末、

「宗谷」は密群氷からの脱出に成功。

アメリカ海軍の「バートン・アイランド」号

と会合し、支援を受けて昭和基地に

向かうべく密群氷に再突入した。

 

昭和基地で待つ1次越冬隊と合流し、

基地と艦の間をヘリコプターで空輸

しながら11名他が何とか「宗谷」に帰船。

 

しかし、帰船作業中にも天候は悪化し、

「バートン・アイランド」号自体の

氷海脱出も危うくなる状況に。

 

加えて、空輸自体も残り1回が限界

となった時、

昭和基地に残っていた人員全員と

動物全頭がヘリに乗り込むと

荷重超過で離陸できなくなることが判明。

 

不時着用の燃料と食料を降ろすも、

結果として15頭の犬は

救出できなかった。

 

翌1959(昭和34)年1月14日、

昭和基地近辺を飛んでいたヘリコプターが、

タロとジロの2頭の生存を確認。

 

 

 

 

南極越冬隊 タロジロの真実 (小学館文庫) 
北村 泰一 (著) より

ひょっとしたら、犬たちを連れて帰れない事態に陥るかも知れないことを予想した。

最後の局面に立ち至ったら、何とかクサリだけでも放してやりたい。しかし実際のところ、犬たちをクサリから放したからといって、どうなるものでもなかった。だが、これは気持ちである。理屈ではない。

「ほんの数時間、基地が空になるだけだ」と言われた。はじめはそれを信じた。だから、最後に一列にワイヤーにつながれている犬たちの首輪の穴を一つ縮めた。犬が首輪抜けをして、その辺を走り回ったからだ。扱いに慣れた犬でも、捕らえるのに苦労をした。新しい隊員に、小熊ほどある犬は、(首輪抜けをしていた場合)とうてい手に負えるシロモノではないだろうと思ったのだ。


もし、第二次越冬隊が来なかったらどうしよう。この際、最悪のことを考えて、手を打っておくべきではないか。首輪の穴を縮めるなど最悪のことだ。私はこの不安と不満を西堀(第一次越冬)隊長にぶつけた。

そのとき、西堀隊長はこう言った。

「北村、それが探検だよ。非情なことでも、目的を達成するために、それが最良のことなら、心を殺してそれに従わねばならないものだよ」

西堀隊長はこうも言った。

「首輪を締めなくて犬が離れ、第二次越冬隊が来たときに、その犬に手こずったらどうする。交代ができるかどうかわからないにしても、今は、できると信じよう。それに向かって最高の準備をしよう」

 

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ここまで厳しい選択の場面は

日常生活にはあまり無いかも

しれませんが、

 

ひとつひとつのことが

すべて自分の選択ですから、

丁寧に、主体的に

日々を過ごしていきたいですね。

 

 

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