隠蔽捜査
今野 敏
「隠蔽捜査」
読み終わりました。
東大を出て警察組織に入り、キャリアとして出世街道をまっしぐらに突き進む。
それは金の為や肩書きに腰掛けて威張るためではない…警察官僚として、国家公務員としての使命を果たす権限が欲しいから。
キャリアは優秀でなければならない、家庭など省みる時間などない、犠牲にするものもある、それだけ警察官僚とは責任が重く重要な仕事、いやそれが自分に与えられた使命なのだから。
信念を曲げずただひたすらに、自分の思い描くキャリアの道を突き進む主人公。周りからは変人と呼ばれながらも、本人は逆に周りの人間が理解できないと一蹴。
そんな主人公が理想と現実の狭間に立たされたとき、どんな行動をとるのか…
この作品も物語の中で自分が呼吸しているかのように、登場人物に自分を投影してしまいました。
今野さんの心情表現は秀逸ですよね。すぐに今野ワールドに引き込まれてしまいます。
ふとこの作品のどの役をやりたいかと考えた…
まず警察庁長官官房・総務課長 竜崎伸也(主人公)はお堅いキャラがあわないから微妙か…しかも東大卒…
広報室長兼課長補佐 谷岡警視正は…竜崎の四期下でこちらも東大卒…う~ん
竜崎と幼なじみ
警視庁・刑事部長 伊丹俊太郎
自分の中ではこの伊丹刑事部長を演じてみたいなと思いましたね。
キャラも性格も近いような気がしました…年齢は46歳…って一回り以上か…無理があるか
結果、竜崎の息子の邦彦くらいか…
男の渋みはいろんな経験を積まないと出てきませんからね
さぁ自分の道を前進するのみ