唯一無二のG子 | 女流棋士 高橋和の「将棋の森@kichijoji」

唯一無二のG子

高校時代、一人だけかっとんだ女の子がいた。


彼女の名はG子。 常にハイテンションで、頭が良くて、宇宙規模で理解しないと


いけないような常人離れした子だった。


同じクラスだったけれど、夏休み後に留学をしてしまい、実質3ヶ月のお付き合い。


一年後に帰ってきた彼女の髪には、レゲーの人がするようなビーズが付き、


ビーサンをはいて登校してきた。


当時そんなに仲良くしていたわけではなかったけれど、二十歳の同窓会の時に


再会してから意気投合。たまに会うようになった。


そして私には何故か彼女にまつわる予知能力が備わる。


例えばこんな感じ。

数ヶ月ぶりに電話をする。


「何で今日電話したの?今日彼氏できた」


それから3ヵ月後、なんとなくG子のことが気になり電話すると


「・・・一時間後に別れた」


それは一回、二回の話ではなく、


まるで何でも分かっているかのようにドンピシャで当てまくった。


我ながらこれは才能だと思った。


一ヶ月前、またいつものように胸騒ぎのような、電話しなくちゃみたいな予感がして

メールを送信。


「ねぇ、2,3日前から妙に胸騒ぎがするんだけど、何かあった?」


すると10秒後にG子から電話が!


「あんた!なんでわかるのさ。指輪もらったよ」


とうとう私は彼女にまつわるものすべてを当てまくったことになった。



人間には不思議な能力があるものだなあとつくづく思う。


なんの役にもたたない才能だけれど、面白い。



・・・・それにしても宇宙規模のG子を嫁にする人がこの世に存在したなんて。。。


ありがたやありがたや。


そしてよろしくたのむ。