日レスインビテーションズカップ | 女流棋士 高橋和の「将棋の森@kichijoji」

日レスインビテーションズカップ

まず最初に誤解されないように言っておきますが、



私はLPSAを非難するつもりは毛頭ありません。むしろ連盟所属の棋士では



ありますが、心から応援をしています。また今でも女流棋士は一つの団体になるべきだと



願う者の一人です。どうかそこを御理解の上、お読み下さい。






 









 現在引退をし、対局を指さない身となった私は、ある意味客観的に



将棋界、女流棋士界を見ることができるようになりました。当然愛着もありますし、



頑張っている女流たちには尊敬と応援の気持ちは忘れません。



 しかし、今回の日レスインビテーションズカップの結果(まだ途中経過ですが)



には物申さずにはいられません。




「情けない」



の一言です。




 女流アマの棋力が向上したとはいえ、バチンと打ち負かすのが



プロとしての存在価値というもの。




一つ二つアマチュアが勝つというのは、男性棋士にもある話で



その日の出来ということもあるでしょう。



しかし合計6局も負けているとなれば話は別です。




 LPSAとしての存在意義を問われかねない事態であり、



また応援してくださっているスポンサーさんやファンの皆さんの



失望にも繋がります。



 どうぶつしょうぎでこれだけ世間に対し、良いアピールができている中、



本来中心となる対局がこのような結果では、折角の勢いも陰りを見せてしまいます。





 これは女流全体に言えることですが、現役棋士である以上、



頂を目指し、日々の努力を怠らないことは



当然の義務であり、それが応援してくださる方への恩返しの方法です。



「時間がない」



「他にもやることがあるので」



それは理由にはなりません。



それがプロというものであり、それができないのならば現役でいる



必要性を問われるべきこと。また、棋力向上を目指し頑張っている



人たちに対し、失礼なことではないでしょうか。




 「きれいごとを並べてるだけで不愉快」と



思う方がいらっしゃるとしたら、どうか結果として



皆さんに証明してください。





 もう一度言います。



 私はLPSAが立派な団体になることを心から願っています。




そして女流ファンの皆さん



 どうか温かくも厳しい目で見守っていてください。





 よろしくお願いいたします。