あの木村大作さんもニンジンには勝てない(゜▽ ゜)☆ | 演ジビト《高橋里英》を視界ジャック

演ジビト《高橋里英》を視界ジャック

演じ人・高橋里英(たかはしりえ)から見える世界.
えりオフィス所属、劇団三年物語シーズンⅡメンバー(2012年2月期間満了にて解散)
出演情報や日々の活動記録・アニメや映画や舞台の感想など書いてます☆

今日の情熱大陸すごい楽しみにしてました!

の様にベテランな、カメラマン木村大作さんの特集だったからです☆


2003年4月1日


忘れもしません。

木村さんに初めて怒鳴られた日…。(^^;)


映画『赤い月』の撮影時、

ひもじい中、避難所で配られたおかゆを食べているというシーン。



木村さん: 「そこのムスメっ!」

  高橋 : 「(ん?ムスメ?キョロ×②)」

木村さん: 「おい三つ編み!」

  高橋 : 「(っ!!自分じゃん!!(゜□゜!))あ!ハイっ!!あせる

木村さん: 「なんだ今のは!もっとしっかり食べろっっっ!!」

  高橋 :  「あ…;(恐過ぎて一瞬固まる)…ハイっ!すみません!!(>△<;)あせるあせるあせる

木村さん: 「…ったくむかっロクに食えもしねーのか!」

  高橋 ; 「…(゚Ω゚;、))、、、、、(ヒョーーーーーーっ)あせる


実際の画面はもう少し明るいです;


私はこのとき、“貴重な食事だから少しずつレンゲにすくって大事に食べる”という芝居を、自分なりに考えてしているつもりでした。


でも、つもりだけじゃダメなんですよね。カメラを通した時にそれはお腹がすいていないように見えてしまったんです。


“見えない表現は、していないのと同じ”

そのことをこの現場で教わりました。


設定としては、ショックなどから食欲が無くなっていてもおかしくはないけれど、この時の絵に求められていたのは、疲れながらも“ちゃんと食べる人々の姿”だったわけです。


いい位置への配置ありがとうございます!


主役の常盤貴子さんの家族グループのすぐ後ろに配置してもらったこともあり、食べ方の他にも何度かズバズバ色々言われて、内心かなり傷つきながら撮影に参加した思い出があります(^^;)


木村さんの物言いには一切容赦がありません。

なので、一般市民でエキストラに参加される方にもガンガン罵声が飛びます。


何もそんな言い方しなくても…って思うこともたくさんありましたが、完成された映画を観ると何も言えなくなります。


リアルなチカラに溢れた映像。

何も言わせない素晴らしさがそこにあるからです。



木村さんのことを知らないで参加していた当時は、あんまり実感していなかったけれど、今考えると、すごく貴重な経験だったんだなと思います。


今でもやっぱり恐いは恐いけれど、もしも、もしもできることならば、もう一度木村さんが撮影・監督をされる映画に参加させていただきたいです。


妥協しない。とことんこだわりぬく。バカになる☆

そんな熱気ある作品作りをまた是非体感したいです!



今日は情熱大陸のおかげで、プライベートな木村さんの姿が垣間見られて嬉しかったです(^^)


どこの現場に行くにせよ、どうせ怒られるなら、「おい三つ編み!」とかではなく、

「おい高橋!」って言ってもらえるようにならなきゃね☆;