高橋ヒロキ オフィシャルブログ Powered by アメブロ-新港校舎玄関



ただいま、大学院の校舎におります。

明日(というか今日)僕たち4期生初の学内展示が行われます。
ほぼ毎日課題を製作していて、宣伝が遅れてしまいました。
そして宣伝文もコピー&ペーストで失礼します。
お時間がある方はぜひお越し下さいませ。
なお、新港校舎は開国博Y150の日産スーパーハイビジョンシアターの隣です。

P.S. 写真課題の展示もあるので、とある部屋ではかなり大量(ほぼノーカット)の僕の写真が見られる状態となっておりますよ。


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 私たち映像研究科メディア映像専攻4期生は、恒例となりました、特別演習による
第1回展示を、以下の通り開催します。

■■会期・場所■■
2009年5月11日(月)16:00~19:30
東京藝術大学大学院映像研究科 横浜校地 新港校舎
横浜市中区新港2-5-1
http://www.fnm.geidai.ac.jp/openstudio/
openstudiomay2009@gmail.com


■■OPEN STUDIO MAY 2009■■
■■メディア映像専攻 修士1年 メディアアート特別演習展■■

 毎年、前期に行っている修士1年生向け演習は、基礎的な教養とスキルを4人の教
員独自の考え方で実践する12週間のプログラムです。今回の展示は、藤幡の責任に
よって行われた最初の演習に組み込まれたもので、課題作品の制作から展示までを
全員で実体験しました。
 今年は、カメラ・オブスクーラを自分で工作して作るところから始まりました。
ただし、それをフィルムカメラの方向へ展開させるのではなく、カメラ・オブスク
ーラのピントグラスをビデオカメラで再撮影することで、「カメラ・オブスクーラ+
ビデオ」へと発展させて、映像作品を作りました。低解像度、かつピンぼけの画像
がはなつ魅力を味わった後は、35mm一眼レフデジカメで高解像度の静止画を制作。
そして最後はビデオによるインタビューを行いました。
 この3週間で映像史を正確に辿れたはずもありませんが、これをきっかけに彼ら
なりの映像史というものを考えてもらえるならば、この演習も意義があったのでは
ないでしょうか。


        東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻 教授 藤幡正樹

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 私たちは、大学院映像研究科メディア映像専攻において、これまでにない映像表
現と新しいコンテンツの開発・研究、またそれらを取り巻くメディアの創造を目指
しています。


 修士1年前期は、「メディアアート」「メディアデザイン」「コンテンツウェア
開発」「メディア文化財」を担当する4人の教授による特別演習が行われます。本
展では、藤幡正樹教授による、3週間にわたるメディアアート特別演習の成果を展
示という形で発表します。
 4つの課題と向き合うことで、今後の制作の核となるであろう考え方や物の見方、
また技術などを探る時間を持つことができました。この展示も演習の一貫として組
まれています。私たちの成果や展示会場を媒介(メディウム)とし、みなさんとコ
ミュニケーションがとれたらと思っています。
 できたてほやほやの、新緑の息吹のような成果を是非ご高覧ください。

           東京藝術大学映像研究科・メディア映像専攻 修士1年生


■■課題内容■■

1."Camera Obsucra with Video Camcoder"
「カメラ・オブスクーラにビデオをつける」

a「風景撮影」(固定カメラ、無声)
 ”暗い部屋”という意味のカメラ・オブスクーラは、写真機(カメラ)のひな形とな
った装置です。まずは、ボール紙とレンズで本体を制作しました。その後、内部のス
クリーンに映し出された像をビデオカメラで接写。映像の根本概念である「うつし」
つまり、「あちら側で動いているものを、こちら側にうつす(写す)」ことの意味や
感覚などを実体験しました。
b「人物撮影」(無声)
 風景の次は、人物です。カメラ・オブスクーラという装置を通すことで、普段あま
り体験することのできない他者との関わりを映像を通して、探りました。
c「人物撮影」(ナレーションのみ)
 映像に音声をつけました。音楽、効果音は使用せず、ナレーションのみ、それも内
容は「辞書の記述」を読むというものです。映像が言語と結びつくことで、情報の意
味が変化することを学びました。


2."Portrait with Something"
「顔に何かついているポートレート」

 スタジオでストロボを使用し、35�の一眼デジタルカメラで人物の撮影をしました。
カメラ・オブスクーラのフィルターがかかった像とはうって代わり、描写力が圧倒的
に上がりました。メディウム(媒介物)によって、他者とのコミュニケーションや、
制作にあたっての方法論に変化が起こることを発見しました。


3."Interview with Someone"
「何かギミック(仕掛け)を使った上でインタビューする」

 ビデオカメラを携え、街に出ました。見知らぬ人に声をかけ、ギミックに沿って何
かをしてもらうように頼み、インタビューを行いました。これまでの課題と比較して、
情報量が格段に上がっています。他者との距離、カメラの位置や画面の構図、撮影現
場での振る舞い、音声の調整など、二度と取り戻せない時間を”撮る”方法と意味を探り
ました。


4."OPEN STUDIO"
「展示の実現」

 今回の展示です。課題として作ってきた作品を、人にどのように見てもらうか?
その方法や空間のデザイン、運営について実践していきます。


OPEN STUDIO MAY 2009
メディア映像専攻 修士1年 メディアアート特別演習展
2009年5月11日(月)16:00~19:30
http://www.fnm.geidai.ac.jp/openstudio/


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併催:藤幡研究室修士2年短期特別制作作品の展示。
場所:藤幡研究室内。