前にも書いたことあるけど、隅田川の花火を間近で見たのは、エルレが始まる少し前でした。
ケントってドラマーの後輩がテニスコートみたいなところを場所取りしてくれて、何なら真上で花火が大爆発しているような気になれる意味不明のかなりヤバい場所でした。
思い返すとあの瞬間に「こんな瞬発力のある爆発的な音をドラムで出せるようになりたい。
こんな生き方をしてみたい」
と、思ったんだ。
突き刺さるような花火のアタックや、最後に散る時の繊細さも俺の心に残った。
あの日、俺は自慢の日産グロリアで隅田川に向かい、大渋滞の中、何とか駐車場を見つけて、ケントがいるテニスコートにギリギリたどり着き、花火が終わって感動の中車に戻ろうと思ったら、どこに停めたか思い出せなくて、わけがわからなくなって人並みに流されながら、その日は帰宅し、俺は、半笑いでした。
寝て起きたら、グロリアは駐車場にあるんじゃないか?
何かこう、全部嘘であってほしい。
そんな事を思ったのも覚えています。
そして毎日グロリアを探しに原チャリでテニスコート近辺まで行きました。
毎日毎日隅田川の近くのテニスコート。
自然とずいぶん道も詳しくなりました。
そして、グロリアを見つけたのは花火大会から7日後でした。
俺は、この時点で正気を失っていました。
今みたいに「24時間3,000円」とか、定額の打ち止めなんかなくて、停めた時間だけ加算されていく時代?場所でした。
俺は駐車場の会社に電話して
「違うんです!なんか場所がわけがわからなくなっちゃって!」
と、意味不明の事情を話したけど
「そ、そんなこと言われても…」的な対応。
そりゃそうです。
あんたが正しい。
金額を確認すると確か9万くらいでした。
俺は銀行に向かい、9万を用意して駐車場へ。
すると、その支払い機では、一万円札は使えない現実と対峙し、機械の前でタバコを吸って休憩したのを覚えています。
この領域のアーメンは、俺の人生を振り返っても、ま、なかなかないと言っていいでしょう〜
まさにベスト・ オブ・アーメン。
アーメン。
その日は仕方なく帰宅して、翌日銀行で全部千円札へ両替し、駐車場へ向かったんだ。
料金は、すでに10万超えてた。
青空を見てたら、そんな事を思い出しました。
とてもいい話ですね。
バカばっかりです。
んじゃまた。