DMV | 鉄道と仙南のイベントの事を語るブログ

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DMV、デュアルモードビークルは、道路だけでなく、線路を電車として走れる構造としてマイクロバスを改造した車両で、赤字ローカル線の維持、電車とバスとの乗継解消を目的として導入されました。

 

DMVの試作車は、2004年に、マイクロバスの後ろのタイヤが線路の幅と一致している事をヒントに、中古のマイクロバス「日産シビリアン」を改造して導入されました。だが、DMVはマイクロバス改造のため、電車と比べれば定員が少ないため、乗車定員というのに課題がありました。そこで、2005年には2両連結できるタイプの2代目DMVが導入。その2代目のDMVは、2007年から実証実験運行、いわゆる試験的営業運転というのが行われる事となり、列車として走るのに必要となる防護無線、ATSといった保安装置が搭載される事となり、それによって定員が16名へと減少となり、そこでも大きな課題となった。その課題をクリアしようとして導入されたのが、3代目DMV。その3代目の車では車体はトヨタコースターを改造して、車軸は中型トラックのものが採用される事によって、車体の強度を確保する事によって定員も29名となり、将来の営業運転を見据えいた車両となりました。その3代目DMVは、JR東日本、日立製作所グループ、富士重工、自動車関連メーカーが開発に関わり、動力ではエンジンを回し発電した電力で動く「電気式」となり、万が一停電した際の電力供給、列車の運転士を配置転換を容易にするためという事が考えられている。

 

DMVは各地の路線へ導入されるため、実用化が予定されている阿佐海岸鉄道をはじめ、天竜浜名湖鉄道線、牟岐線、南阿蘇鉄道線、明知鉄道線、富士急行線、中央本線、阿武隈急行線、磐越西線等といった路線で試験走行が行われたり、長野県上田市でのイトーヨカドー、上田電鉄、Dream5との共催イベント「別所線と歩こう、走ろう」というイベントでの展示、大河原のえずこホールでの「かえっこバザール」での展示されたりとしていました。

 

 

DMVは、粘着係数が高い事から急勾配にも強い、電車として走れる事から定時運行が可能といった、車と電車のメリットを両立した車両といえます。DMVの1台分では交流D級機関車3両分、交直流F級電気機関車2両分(EF81の重連)に匹敵する粘着係数を確保されている。

 

余談だが、3代目DMVには、列車無線にはデジタル無線、ATSにはATS-PS型とP型が搭載され、JRの電車、そして自動車としては無人運転の実証運行が行われた実績もある。