【実るほど頭を垂れる稲穂かな】

成句に、

『実るほど頭を垂れる稲穂かな』

とあります。

意味は、

『学識や徳行が深まると、その人柄や態度が謙虚になる』(広辞苑)

です。

小人物ほど尊大にふるまい、

優れた人物になればなるほど、

謙虚になるものです。

超一流の経営者であった稲盛和夫氏は、

次のような言葉を残しています。

「世の中が豊かになるにつれて、

自己中心的な価値観をもち、

自己主張の強い人が増えてきたといわれています。

しかし、

この考え方ではエゴとエゴの争いが生じ、

チームワークを必要とする仕事などできるはずはありません。

自分の能力やわずかな成功を鼻にかけ、

傲岸不遜になるようなことがあると、

周囲の人たちの協力が得られないばかりか、

自分自身の成長の妨げにもなるのです。

そこで集団のベクトルを合わせ、

良い雰囲気を保ちながら最も高い能率で職場を運営するためには、

常にみんながいるから自分が存在できるという認識のもとに、

謙虚な姿勢をもち続けることが大切です(稲盛和夫公式ホームページより)」

医療法人社団 成仁会 理事長の松井住仁医学博士は、著書

『謙虚力 超一流のリーダーになる条件』(幻冬舎)

の中で、

『謙虚力』について、こう述べています。(189頁)

「『謙虚力』はすべてを救います。

(中略)

仕事はもちろん、

第二の人生でも家族関係でも、

謙虚であることがいちばん自分をハッピーにし、

また周りもハッピーにすることができるのです。」

腰が低い人は素晴らしい。

沢山の経験を積んで、

角が取れて丸くなった人は、

特に良い。

なぜなら、

魂が成長しているから。

(参考文献)
『謙虚力 超一流のリーダーになる条件』
(著者 松井住仁 幻冬舎)