先日、事務所で仕事をしていると、他部署の職員から話しかけられた。
「バイアスさん、コーヒー飲みます」
簡単な質問だし、YESと答えればそれで済む話しなのだが、性格がめんどくさいので色んなことを考えてしまう
質問に対し…
1.それは私がコーヒーが好きかどうかを聞きたいのか
もし「飲む」と答えたらどういう展開が待っているのか仮に、くれるという展開になった時に、「そのコーヒーやったらいらんわ」となる可能性もあるので、軽率に「飲む」とも答えにくい。
2.「今」飲みたいかどうかを聞かれているのか
もし「飲む」と答えれば淹れてくれるのか
でも、他人の手を煩わせてまで飲みたくもないから軽率に「飲む」とも言いにくい。
3.何も考えずに、「飲む」と答えたら、1.2の展開には至らず、ただただ聞いただけ。というパターンもあるので、むやみに私の嗜好をひけらかす必要もないから、軽率に「飲む」とも言いにくい。
4.「コーヒー飲みます」は、
これからその職員がいかに自分はコーヒーが好きか、はたまた嫌いか、ということを語る為の布石として、まずはこちらの出方をうかがいに来た可能性もあるので、
もし嫌いを前提に話しを展開したいバージョンだった時の為に軽率に「飲む」とも言いにくい。
瞬時に以上のことを考えた末、私はこう答えた。
「普段は飲むけどななんで」
と、返した。
すると、その職員は誰かから缶コーヒーをもらったらしいのだが、体質的にカフェインを摂らない方が良いらしく、そのもらったコーヒーを私に飲んでくれませんか?という打診だった
「あぁ、そなんやじゃあ、頂くわありがとう」
と言って頂戴した
質問には、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンがあるが、これって状況で使い分ける必要があるだろう。
この場面の質問って、一見YESかNOで答えられそうなクローズドクエスチョンとも捉えられがちだが、実は前提条件によっては答え方に困る可能性がある。
もし私が質問する側なら、
「缶コーヒーをもらったけど、自分は飲めないので、バイアスさん飲みますか」
と聞くと思う。
もちろん他にも方法はあるのだろうけど、
・缶コーヒーであること
・好きなら貰えば良い、嫌いなら断れる選択肢も含んでいること
・当人はコーヒーが嫌いもしくは苦手であること
・いらない物やから遠慮がいらないこと
以上が質問の中に網羅されているので、受け取る側に選択肢が増えたことにより答えやすくなるんちゃうかな?
と考える。
これ、介護の場面に置き換えてみると、私の経験上、利用者の対応に苦戦している人って、オープンクエスチョンを多用している人が多い気がする。
特に認知症の人などは、複雑な内容が理解できないことも多く、クローズドクエスチョンが有効な場面が多々あるので、簡単な質問や促しをした方が良いことがある。
しかし、対応に苦戦している人は質問や促し方に選択肢を持たせ過ぎて、結局相手は何に対して答えて良いかわからなくなり、本来の目的が遂行できず、より時間がかかってしまうことや、最悪怒りだしてしまい、事が前に進まないというような場面もあるのではないだろうか。
もちろん、あえて答えの幅が広がるように、そしてより多くの情報を引き出す為にわざとやることはあるが、
混乱させたくなかったり、スムーズに対応したい場面では質問や促しの方法を考えなくてはならないと思う。
質問の意図ができるだけ明確になるように。
って、コーヒー貰っておいてこんなこと言うのもおかしいけど
それに、たったそれだけのことでこのブログと同じようなことを私に言ってくる人がいたら、
お前、めんどくさいわッ
って言うかもしれない
まぁ、でもコーヒーありがとう
お読み頂き、ありがとうございました🙏✨