あるばあさんが、自分の近所の人の名前を出して話しかけてくる。
私がその人のことを知っているという設定での話し。
私も適当に話しを合わせて、さも知っているかのように話しを進める。
「トモちゃんもおっきくなったやろねあの子もきちんと働いて立派にしてるって話し聞いたわ」
と言ってくるので、
「あぁ、そやな。ほんま立派になったよ、あの子」←テキトー
と返す。
「そなんや。あんたも知ってるんや」
と返してきたので、
「…お、お〜ん…知ってるさ、そんなことくらい…」←テキトー
と、返事すると、
「あんたは何でも知ってるなぁ」
と感心し、次々と近所の人の名前を出してきて、自分が知りうる限りの情報を私にぶっこんでくる
テキトーに話しを合わせていたが、あまりにも色んな名前の人が出てくるので、
「こんなあだ名の人もいるやろ…」
と思い、
「ケンちゃんも、立派になったよなぁ〜」
とぶっこんでみた
すると…真顔でクリンッと振り返り…
「誰それ」
……
おらへんのかいッ
「ケンちゃんシンちゃんのこと」
と言うので、
「あ…そうそうシンちゃんのことさ…」
と返す…
良かったぁ…おったんや、ニアピン…
適当に流れていくと思ったけど、そこは流さへんのや…
なぜかその後、そのばあさんが
「憧れのハワイ航路」を唄い出した
「は〜れた空〜そ〜よぐ風〜…」
「毎朝、起きたらこの曲流れてたわ」
と言いながら、
「は〜れた空〜そ〜よく風〜…」
「毎朝、起きたらこの曲流れてたわ」
と、この流れを繰り返すので、
「雨の日も」とわざとぶっこんでやると、
「うんそやで」
「は〜れた空〜そ〜よく風〜…」
と繰り返している…
また私もいらんことを言わなければ良いのに…
「あのさ、いっつもそこで止まるけど、ほんまはそのさき知らんのちゃう〜ん」
と言うと、
「は〜れた空〜そ〜よく風〜…」
いや、絶対知らんやん
と言うと、「知ってるわさ」
と言いながら、「は〜れた空〜……」
絶対知らんな
そんな一場面…
お読み頂き、ありがとうございました