私はこれからの時期があまり好きではない。

暑くないのと天敵の蚊がいなくなる、という意味では好きなのだが、寒くなると「風邪」や「インフルエンザ」などの感染症が蔓延してる。

これが非常に厄介で、それに付随していろんな問題が勃発する。

まず、利用者の体調不良が増えるということ。
突然の熱発やそれに伴うレベル低下。
受診の必要性が出て、夏に比べて定期受診以外の病院訪問が増える。

必然的に病院に行けば、同じ風邪などで来院している人がいる為、逆に感染症を頂くリスクも増す。

こちらとしても細心の注意や予防が必要となってくるのだ。

次に、職員が罹患することが増える。

罹患して体調が悪くなれば、仕事を休むという問題が出てくる。

もちろん自分だって風邪を引くことくらいあるのだが、誰かが休めばまっさきにその穴埋めに回らなければならず、夜勤のドタキャンなどがあると、たまったもんじゃない。

幸いにもうちの職員さんは、自覚意識が高く体調管理をしっかりしているので、そう滅多に休むことなんてない。ってか、休みたくても休めない、って言ったほうが正しいかな。

しかし、いつそのようなことになってもおかしくないし、生きている以上は体調だって悪くなるし、仕方がない。

一方で、逆に困るのが風邪を引いているのに出勤されること。
要は菌を撒き散らかすことで、感染者が増えてしまうことだ。職員が利用者に、それが回ってまた職員が罹患、など負のサイクルが繰り返される。

そろそろ今頃から私はマスクを着用しだすのだが、このマスクをするかしないかで、意見が対立したことがある。

昔にいた上司から、こんなオフレがあった。
「マスクをしていると顔が見えない。人と人との触れ合いの仕事、あなたの風邪くらい私がもらってあげる!くらいの気持ちで、接しなさい。だから、マスクなんて必要ない!」みたいな、通達に似たようなことを言われた。

あまりにも「精神論」が過ぎるので、
「それは違うと思います。僕は必要だと思います」みたいなことを言ったが、とにかくその精神論を前に押し出す人だった。

社会人としてどうかと思ったが、直接処遇者からすれば、自分の身を守ることを否定されてるとも捉えられなくもないことから、私はマスクの着用をゴリ押しした。

もちろんマスクをしていたって完全に防げるものではないし、罹患することなんてある。
でも、やることやって感染したのと、やることもやらずにそうなったのでは意味が違うし、じゃあ感染症に対するリスク管理てなんなん?て私は思う。

風邪の予防だけじゃなく、特に冬は皮膚が乾燥し、乾燥肌の年寄りを介助すると、レミオロメンのように皮膚が舞う。

その皮膚やホコリを吸い込みたくないし(私は)、
クシャミが連発するし、何せ気持ちが悪い。

その上司が言うようにマスクが人と人との距離感を遠ざけるようなものとは到底思えないし、それをすることで支障が出るような場面では当然、一時的に外して対応する。

そんなことを言う上司は、毎冬まっさきに風邪を引き、菌を撒き散らかしていた張本人だ。
その人が風邪を引く=冬の到来  みたいな笑笑

対人支援なんだから、何を優先すべきかは場面場面で違い、この場合だと人と人との触れ合いを重視したが為に、感染者を増やし、状態が重篤化、職員は欠勤、ともなれば誰が得をするの?て話し。

今回は、感染予防の観点からマスクの着用にフォーカスしたが、これが全ての感染対策とは思っていないので、あくまで一例としてあげました。

お読み頂き、ありがとうございました。