【古事記⑤ 天の岩戸開きの重要な意味】

太陽神アマテラスが天の岩戸に引きこもってしまった為に、世界はまつまっ暗闇になり、あらゆる禍がおこりました。いくら懇願してもアマテラスは出てきてくれません。

そこで神々は集まってある作戦をたてます。

天の岩戸の前に神々が集まって宴会を始めます。賢木の上の枝に勾玉をかけ、真ん中の枝に鏡をかけたものを天の岩戸の前で持ち、ひっくり返した桶の上でアメノウズメが踊り出しました。

乳房を出して我を忘れて激しく踊る様子に神々は大いに盛り上がります。とうとう女陰まで見えてしまい、神々は大笑い!


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岩戸に籠っているアマテラスは、外の様子があんまり楽しそうで気になり、ちょっとだけ岩戸を開けて聞きました。

「私が隠れて、世界は暗闇に包まれている筈なのに、何故みんなは楽しそうに笑っているのか?」と聞くと、

アメノウズメが

「あなた様よりも素晴らしい神様がいらしたからみんなでお祝いしているのです。」

と、答えました。

アマテラスは、さらに岩戸を開けると光輝く存在がありました。

驚いたアマテラスでしたが、それは鏡に映った自分自身だったのです。

そこに力持ちの神様が岩戸を押し開けアマテラスを引っ張り出し、もう戻れないようにしめ縄を張りました。

こうして世界に光が戻りました。

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というのが、天の岩戸のお話。



ここでのポイントは、

①アマテラスが鏡に映った自分を見て、自分自身の素晴らしさに気がついた。

②神様達は自分のできる事しかしてない。
作戦をたてる神様、踊る神様、笑って囃し立てるだけの神様、力持ちの神様。誰かすごいスーパーマンがいる訳ではなく、みんなで力を合わせて危機を解決した。

③アメノウズメは全てをさらけ出した。

④危機を解決したのは笑い。




今の引きこもり状態の日本に必要なのは、

①自分を知る。日本人が日本の素晴らしさを認識する。個人においては、自分自身の素晴らしさを認識する。

②一人一人が自分が無理なく自然に出来る事、得意な事をして力を合わせる。

③女性性の解放。自己開示。

④義務や理屈や懇願しても解決できない。お祭りや笑いなど「楽しい」が一番の解決方法。


という事を示しているそうです。

ホント古事記は奥が深いです(^^)


今の日本は引きこもりが多かったり、自殺者が多いです。

まずは楽しくする事からですね(*^^*)