【古事記④日本の最高神は日本初の引きこもり】

イザナギに任された通り、アマテラスは高天原を、ツクヨミは夜の食国を平穏に治めていましたが、スサノオだけは海原を治めず、長い顎髭が胸元に届くようになる位まで大人になっても「お母さんに会いたい。お母さんのいる黄泉の国に行きたい。」と、ずっと泣き喚いていました。その為海は荒れ、あらゆる禍が次々と起こりました(またしても神様未熟。)怒った父イザナギは「ちゃんと治めないなら、この国に住んではならない!」と追放します。

追放されたスサノオは、母の居る黄泉の国に行く事に決めましたが、その前に姉のアマテラスのところに挨拶に行く事にしました。

アマテラスは「スサノオは私の治める国を奪いにきたに違いない。」と思い武装して迎えます。

スサノオは「自分には邪心は無い。ただ挨拶に来ただけです。」と言い、それを証明する為に誓い(うけい)をしようと申し出ました。その結果、スサノオは潔白であった、という結果になりました。

スサノオは自分が勝った勢いのままアマテラスの耕す田の畔を壊し、その溝を埋め、また、食事をする御殿に屎を撒き散らしました。

ご飯を食べるところにウンコを撒き散らすなんてひど過ぎますね~Σ(゚д゚lll)古事記にはよくウンコが出てきます。なんでなんでしょうね…。古代から日本人は下ネタ好きなのかもしれませんね。


このようなことをしてもアマテラスは「屎のようなものは酒に酔って吐き散らしのでしょう。また、田の畔を壊し溝を埋めたのは土地をもったいないと思ってそうしたのでしょう」と、良いように解釈しスサノオを庇いました。


明らかにおかしい解釈なんですが、なんで?


「スサノオが自分の国を奪いに来た。」と自分が疑ってしまったから、スサノオは傷ついてこんな乱暴な事をしているんだ。と思ったのかもしれません。


間違いを犯したから、自分の判断に自信がなくなってしまったのですね。


そういう事、私達でもよくあります。本当に日本の神様は人間味溢れてます。


スサノオの乱暴はどんどんエスカレートし、ついにアマテラスの神聖な機織場の屋根に穴を開け、皮を逆さに剥ぎ取った馬を落とし入れたので、天の機織女が驚き、死んでしまいました。

この出来事にショックを受けたアマテラスは天の石屋戸を開けて中に隠れてしまいました。


日本人初の引きこもりです。


勇んだものの、自分の判断が間違っていて、自信をなくし、自分を責め、全てが嫌になり、引きこもる。


これが日本の最高神な訳ですから、日本人が自己否定しやすいのもしょうがないかもしれませんね。


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