「偽り」の自分と「ありのまま」の自分 | 税理士 高木重利「経営者の羅針盤」ブログ

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税理士・企業再生コンサルタントとして、また、親ばかとして、今まで経営者や同僚、そして家族から学び・感じたことを綴っていきます(2013年9月14日)。

過去の自分がいます。

そして、未来の、あるいは将来の自分がいます。

将来の自分かあ~。

そうですね、自分自身がもっている自分像かな。


今の自分と将来の自分像は、通常異なる事が多いですよね。

人は夢がある。その夢にむかって、自分を成長させようとする。


それはそれで素晴らしいこと。

でも、その時、自分に無理をしないといけない時が出でくる。

できないことにチャレンジしたり、

多くの人たちと出会ったり、

仕事をバリバリしたり、

頑張るから、次のステージにいけると思う。


ただ、物事は上手くいくとは限らないから、あるいは、思ったほどのことではなかった、ということだってある。

すると、どうなるのか。

現在の自分と将来の自分像とのギャップが、自分でも分からなくなってしまう。

できれば、ギャップは認識し、理解しておくことが大切。

自分を見失う危険性があるから。


自分の中の自分像が、表に出現してきて、「ありのまま」の自分と葛藤し始める。

そのうち、自分の気がつかない「偽り」の自分と「ありのまま」の自分が二人存在することになる。

そして、いつしか「ありのまま」の自分が消えることになる。


「偽り」の自分が、支配していくのだ。

癌のように、本人が気がつかないまま、病状は進行していく。



「偽り」の自分と言っても、決して悪いわけではない。

ただ、「ありのまま」の自分ではないから、疲弊が半端ではない。

疲れてしまう。

いや、疲れさえ麻痺させてしまう。


人は誰でも、「偽り」の自分と「ありのまま」の自分を持っていて、日常は使い分けているのかもしれない。それは、無意識のレベルで。

一生懸命になる程、競争すればするほど、無理を重ねれば重ねるほど、

「偽り」の自分が、支配を拡大していく。


この「偽り」の自分を手放したとき、「ありのまま」の自分が

落ち葉のなかから、発見される。

腐りそうな「ありのまま」の自分の姿がそこにある。


もう一度、その落ち葉のなかから、「ありのまま」の自分を拾い上げ、大切にしたい。


「ありのまま」の自分を多くの人が忘れかけている。

そんな気がするし、私にも当てはまる。


たまに、「ありのまま」の自分です、っていう人に出会うと、

オーラーを感じるし、魅力的で、素敵な人だなと憧れる。


ただ、「偽り」の自分を手放すことは、勇気がいるし、おっかない。

弱いから、○○組の若造のように、懸命につっぱって、怖い顔して、入れ墨を入れ、時には武器をもたないと安心できなくなっている。

そんな人に、「裸になれ」というくらい勇気がいる。


私も「ありのまま」の自分でいる時間を多くしたい。

いや、「偽り」の自分を手放したい。

いや、「ありのまま」の自分を思い出したい。



少年時代の「あの気持ち」に。



今日は、それを意識して生きてみよう。