車イス生活になった元「横浜山手のカフェのマスター」のカフェ巡り日記 -3ページ目

車イス生活になった元「横浜山手のカフェのマスター」のカフェ巡り日記

車イス生活になってから行った「横浜カフェ」の日記を中心に書いていくブログです。
「物理的バリアフリー」「接客的バリアフリー」がどうであったかという視点で書いています。
また、駅からの道順や道路状況、トイレ情報などについても、できる限りまとめていきます。

 

横浜界隈では久しぶりにワクワクするコーヒー店がオープンしました。

場所は山手駅です。

「横浜元町珈琲」「Cafe Recherche」は以前から行ってますが、「UNDER BLUFF COFFEE」もあるので、

山手駅界隈にもう少し人が流れてくることを期待したいです。

 

 

☆エスプレッソ

どこかヴィンテージ感のあるカップ。

 

☆カスタードプリン

見た目は、都内で流行っているような「カフェのプリン」です。

プリン自体もそうですが、カラメルソース、生クリームにひと手間かけていて、こだわりを感じますが…

どのようなこだわりなのか、どう工夫しているか分からないので、

プリン好きな方々に食べてみてもらいたいプリンです。

 

 

☆カフェラテ

フリーポアのラテアート、技術の高さを感じられるものです。

横浜界隈ではあまり出会えないような…

 

 

新規オープンではありますが、元々、新横浜公園で移動販売をしていましたし、今も平行して営業しています。

10年ほどコーヒーに携わっているようです。

店内にあるコーヒー本も、それくらいから並べてあり、僕がメルカリで出品したものもたくさんありました(笑)

 

「ブレンドコーヒー」は「HARIO V60」でハンドドリップが通常の抽出方法です。

希望を伝えると、エアロプレス、ケメックスなど、店内に並べてある他の器具でも淹れてもらえるそうです。

豆は、エスプレッソと同じものになります。

 

 

コーヒー豆は自家焙煎で、オランダの「GIESEN(ギーセン)社」の焙煎機を使っています。

オープン時に購入、設置したようなので、慣れるまでに少し時間がかかりそうです。

 

コーヒー好き、ということが強く感じられる素敵なお店です。

きっと、今までのコーヒー経験から、満を持しての実店舗オープンといったところです。

焙煎を中心に、今後の展開も楽しみにしています。

 

 

【車イスで行ってみて…】

 

1人で入店することは難しいでしょう。

出入口のスロープがある段差については、頑張ればクリアできそうなものですが、

引き戸なので、段差を越えつつドアを開けることが難しいからです。

それでも、店内から外を見ることができる窓ガラスなので、店員さんに気付いてもらえれば、手伝ってくれると思います。

 

入店できれば、店内はフラットです。

2席のテーブルが2つ、カウンター4席、計8席でこじんまりとしています。

少し狭く感じますが、それは車イスであっても、そうでなくても同じなので、車イスだからといって特別気を遣う必要はないと思います。

 

 

【トイレ情報】

お店には車イス用のトイレはありません。

「Cafe Recherche」と同様、山手駅のトイレをご利用ください。

比較的キレイで安心してお使いいただける多目的トイレです。

 

【勝手な想像と独り言と…】

勝手なことを言うと…

「Little Village Coffee」になってほしいです。

それだけ、コーヒーを楽しめるお店だと感じたからです。

「移動販売」「ドッグラン」「Cafe」のほうが間口が広いですが、

コーヒー好きな人が、コーヒーを楽しむために行くことをオススメしたいからです。

色々な抽出方法でコーヒーを淹れてもらうことができますし、

キレイなラテアートがありますし、コーヒー本を楽しめますし…

 

「車イス」ということを1つのテーマとして書いているブログではありますが、それを抜きにしても行ってみてほしいお店です。

 

【物理的、接客的バリアフリーについての評価】

評価は普通です。

普通の良さがあります。

物理的には、「Cafe Recherche」と同じです。

店内は少し狭く感じましたが、それは車イスであっても、そうでなくても同じです。

テーブル席が埋まっていて、カウンター席しか空いていないと、

車イスで行くのは難しいので、テーブル席が空くのを待つことになりそうです。

 

こじんまりとした店内で、店員さんとの距離が近いです。

話していても優しさが伝わってくるので、次回も安心して行くことができます。

 

 

いずれにしても、行ってみてほしいお店であることに違いはありません。

また、このようなお店に僕が行くことに意義があると思っています。

「車イス客を対応したことのあるお店」になりますので。

 

 

【店舗情報】

■Little Village Cafe〈山手〉

住所:横浜市中区大和町1-13

営業時間:8:30〜20:30(月・火・金)

定休日:無休

最寄駅:JR京浜東北線「山手」駅

HP:https://www.instagram.com/little_village_cafe/?hl=ja

※移動販売も平行して営業しているため、営業日、営業時間が安定していません。

Instagramの投稿でチェックしたり、メッセージで直接問い合わせしてみてください。

 

※カフェ以外に行ったラーメン屋などのお店については、Instagramのほうをご覧ください↓

https://www.instagram.com/yokohamayamatecoffee/

~横浜で一番、車イスでギリギリ入れる狭さのベーカリーカフェということはベビーカーも同じです~

 

退店しようとした時に…

食べた後のトレイを下げてくれて、

出入口のドアを開けてもらい、

「ありがとうございました」

と、笑顔で見送ってくれたのは、休憩中(?)のキッチンの男性でした。

気持ち良く、お店を後にすることができてよかったのですが…

終わり良ければ、全て良し…になるはずもなく。

 

☆カフェラテ

☆ジャーマンソーセージ

☆贅沢ミルクフランス

 

このブログを書いていて、改めて気づきました。

「おいしい」というのは、僕にとっては二の次であるということを。

車イス生活をしている今でも、その前の生活でも、「おいしい」を求めてお店へ行っているので、それは大切なことです。

それと同時に、飲食をしているその時間を楽しみたいわけで…

ただ、今では、その「飲食する」までにいくつものハードルがあるわけで。

例えば…

 

お店まで行くことができるか。

 

お店へ入ることはできるか。

 

店内で過ごせるか。

 

それ以前のことで調べることがあるとすれば…

場所を把握して、駅からの最短距離を調べる。

周辺のトイレの場所を確認する。

食べログなどで、お店の出入口、店内写真を確認する。

 

それらがあって、ハードルを越えて、やっと、

パン食べて、コーヒーを飲むことができるのです。

 

 

【車イスで行ってみて…】

最寄駅はみなとみらい線「新高島」駅ですが、「桜木町」駅から行きました。

横浜そごう、スカイビル、ベイクォーター辺りから行くこともできます。

みなとみらいエリアに関しては、車イスで通りやすいので気にするポイントもないと思っています。

市営地下鉄「高島町」駅から行くこともできますが、少し大変なのでオススメしないルートです。

 

 

【トイレ情報】

店内には車イス用トイレはありません。

お店は、野村ビルの「離れ」のような造りになっています。

行った日は、野村ビルに入ることができなかったので、車イス用トイレの有無については確認できていません。

野村ビルのHPにも案内はありませんが、ビルの規模からすると、どこかの階にはあるはずです。

 

この日、利用したトイレは…

隣ビルの「横浜アイマークプレイス」のものです。

みなとみらいエリアに関しては、オフィスビル、商業施設も多くあるので、トイレに困ることはないと思います。

 

 

【勝手な想像と独り言と…】

車イスでなく、歩きの人にとっても物理的に窮屈な店内だと思います。

できるだけ多くの席を作ったのだと思います。

 

 

【物理的、接客的バリアフリーについての評価】

物理的には、ギリギリバリアフリーなようで…

ギリギリバリアフリーではないような…

店内に入ることもできますし、席まで移動することもできます。

ただ、全てがギリギリです。

出入口のドアは左右2枚ですが、1枚だと車イスが通れるギリギリの幅です。

店内の通路もギリギリの幅で、すれ違いすることはできません。

歩く人でもすれ違いはできないような…

 

接客的には完全にバリアフリーではないです。

4、5人いた店員さんは、笑顔で接客していないことが全てです。

何も声かけてもらえませんでしたし…

誤解を恐れずに言うと…

「0点」

セルフサービスの無機質な接客にはプラスを求めていないので、そういったお店であるのは理解できますが。

ロボットが接客しているような店作りをしているのかどうかは分かりませんが…

 

システムとしては…

①陳列されているパンを、自分でトレイにとる

②レジでドリンク注文して、会計

③カウンターでドリンクを受け取る

④自分で席まで運ぶ

 

僕が全て自分でできると思えば、自分でやります。

それは100%自信のある時です。

トレイをひっくり返したり、ドリンクをこぼすことがあれば、それはかえってお店に迷惑をかけるので。

ただ…

この狭い店内で、誰がどう見ても、僕が危なっかしいのは一目瞭然で。

それでも、会計時に店員さんから声をかけてもらえず…

結局、自分からお願いすることに。

お願いすることは簡単、口があるので。

失語症などで、話せない人は、どのように頼むのでしょうか……

 

車イスだから、特別何かしてほしいということではなくて。

僕が例外ではなく…

例えば、杖ついていたり、足元が弱っている高齢者だったとしても、カフェラテを運んでくれないだろうということが容易に想像できてしまうことが少し悲しくて。

容易に想像できるくらい、お店には期待できないということで。

 

商品陳列、レジ打ちしているだけのどこかのコンビニと同じで。

自宅近所のコンビニはそんなことなくて、アットホームというか…アットホームなんですよね。

コンビニも飲食店の経営って簡単ではないと思います。

簡単ではないと思いますが、結局、店員さん1人1人の接客の積み上げのように感じることがあります。

アンティコカフェ、すごいなぁと。

 

ということで、車イスユーザーも、ベビーカーを押して行く人にも全くオススメできないお店です。

 

 

【店舗情報】

■R Baker(アールベイカー)〈新高島〉

住所:横浜市西区みなとみらい4-4-1 横浜野村ビル1階

電話番号:045-228-2066

営業時間:7:30〜20:00

定休日:無休

最寄駅:みなとみらい線「新高島」駅

HP:https://instagram.com/rbaker_0616

 

※カフェ以外に行ったラーメン屋などのお店については、Instagramのほうをご覧ください↓

https://www.instagram.com/yokohamayamatecoffee/